「業界内はこの話で持ちきりですよ。とても他人事とは思えない」と金曜日のアンカー・コメンテイター、山口一臣・週刊朝日編集長。週刊誌「フライデー」が発売中止になった件である。
山口によれば、とくに週刊誌向きの“裏事情”はなく、巷間伝えられているように、時津風部屋の力士の写真を誤って掲載したのが原因だそうだ。
フライデーの損失額は売り上げで1億5000万+広告+ααと甚大だ。そう考えると、気付かなかったフリをして発売し、次号で訂正すれば、という気もしないでもないが、「発売を水際で止めた講談社は、間違ったものを世に出さない、という版元としての誠意を見せ た」と高く評価する。
もしフライデーと同じケースが週刊朝日で発生したら、発売中止にするだろうか。気になるところではある。
山口の“お仲間”のジャーナリスト、大谷昭宏は「(フライデーは)訴訟があったり、講談社には売れ行きへの疑問もあるだろうが、ワルはフライデーがなくなったら喜びますよ。いま、ワルが一番怖がっている雑誌は、フライデーと週刊朝日。頑張ってもらいたい」とエールを贈って終了した。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト