とくダネ!のオープニングは小倉智昭の「しゃべるコラム」だ。再現してみよう。
――世の中ぁずっと好景気だといわれてね。都心の土地の値段が上がって、ミニバブルなんていわれてますが、かってのバブルのときは土地が上がっただけではなく、皆さんの給料もバブルだったわけですよね。ところが、サラリーマンの所得が9年連続での手取りが減っています。やっぱりそうか・・というサラリーマンの声が聞こえてきます。
国税庁のまとめによると、民間企業のサラリーマンやOLが受け取る平均給与が434万円。前年を1万9千円(0.4%)下回り、9年連続で給与、手取りともに減っている。何が、どこがバブルだ。給与所得者にとってはシャボン玉にも及ばない。
「ただし、所得税の総額は9.9%増で、3年連続で増えている」と小倉智昭――
「矛盾がありますね」とすかさず佐々木恭子アナ。
「われわれの収入に比率して、より税金を取られているイメージがありますよ」と笠井信輔アナ。
企業そのものの経常利益は上昇している。昨年度は過去最高! 会社は大笑い。国税庁も大笑い。サラリーマン、OLは泣いている。いや、泣かされている。
さらに給与を階層別にみると300万円以下の割合が1.2ポイント増えている一方で、1000万円超の割合も0.2ポイント増。それだけ格差社会が広がっていることを示している。
企業が潤っても、社員のふところ事情はさびしいものになっている。
「好景気の会社としては、国際競争力をつけるために給与を抑えている面があります。でも抑えながら少しずつ上げてくるでしょう。」これはゲストの藤巻健史のコメント。
どのスタンスでいっているのか、発言しているのか意味不明。
好景気だのミニバブルだの・・・ほんの一部分の話で、ラッシュにもまれて通勤している大多数は税金を払う働き虫。
源泉徴収された税金は政治家の利権のタネになり、ドロボー役人に吸い上げられ・・・この国はおかしい。