ことしの7月、神戸市・須磨の私立滝川高校3年の男子生徒が5時限目の授業中に、渡り廊下から飛び降り自殺した。学校側は「いじめなどはなかった」と"一件落着"となっていた。
ところが2か月も経った昨日、兵庫県警は同級生の少年(17)を恐喝未遂容疑で逮捕した。
「事態が急展開しました。自殺した少年に同級生4人は"うそをついたら1万円を払え"などと携帯メールなどで恐喝を繰り返して、その金額は50万円にも及んでいたといいます」(笠井信輔アナ)
4人は県警の任意の事情聴取に対し「遊びだった」と話す一方で、聴取後には「うそをつけばばれない。警察は怖くない」などと書いたメールを回覧していたという。
とくダネ!は校長の記者会見の模様を報道した。
自殺した生徒は、恐喝されていた事実を書いた遺書を残していた。にもかかわらず学校側は、事件後に全校の聞き取り調査をやって「自殺の動機はいじめではない、冗談だ」という結論を出していた。
記者 「遺書があったことは知ってましたか」
校長「認識してましたが、中身については・・・・知りませんでした」
遺書の内容は知らないが、聞き取り調査ではわかっていた。校長はしどろもどろで、質問と応答がまったく噛みあわない。
この校長は、出棺の時に少年たちも手伝わせてもらうように、遺族に頼んでいた。
「仲間ですからね」・・・遺書の内容も知らず?に恐喝グループにひつぎを担がせていたのだ。テレビ画面から見ると校長は「まったく正しい判断だった」と反省がなかった。
「学校の認識はこんな程度のもんなんですかねぇ」と小倉智昭はクビをひねる。
「メールでやりとりしているから分からない面もあるだろうが、生徒がひとり死んでいます。冗談だったではすまされない」(竹田圭吾)
自殺した生徒の苦悩、親の立場よりも学校側のメンツを維持する校長の会見発言――よくいうよ、とあきれましたね。