ふるさと宮崎県を盛り上げた東国原人気。このところネタ切れで小休止という感じだが、「いいことばかりではないよ」と『スパモニ』はとんでもないセクハラ刑事のてん末を追跡した。
事件そのものは数年前の話だが、概略はあらまし次の通り。妻子ある40歳代の宮崎北署の刑事が、息子殺しの容疑でその母親を取り調べている最中、容疑者の娘、A子さんにセクハラまがいのメールを送信した。メールの内容はきちんと保存されており、それによると……
「お母さんに(娘の)面倒を見てくれと頼まれました」
「やっぱり女性はヤセているのがタイプですよ。胸も小さい方がいいですね」
「早く夏が来ないかな、素晴らしい二の腕を見てみたい」
殺人事件で取り調べ中の刑事が、容疑者の娘に送る内容ではない。
さらに極めつけは「母上の許可もありますので、落ちてください。落とすつもりです」。こうしたメールが35通に達したという。こうなるとA子さんが、「母を人質にとって肉体関係を迫ってきていた」と思うのは当然だ
2005年12月にA子さんは、「精神的苦痛を与えられた」と、この刑事と県を相手取り民事訴訟を起こす。ところが、こともあろうかこの刑事が原告を相手に反訴した。
現在、裁判継続中というが、県は「セクハラには当たらない。携帯も個人の所有。メールは勤務時間外にしていた」と、原告に反論。当の刑事も「励ますつもりだった」と。
女優の宮崎美子は「キモい」。宮崎地検で検事をしていたことがある大澤孝征弁護士は「どこを取って励ましているといえるのか。女性に対し肉体関係を迫っている。しかも、母親の事件を担当している刑事だから許しがたい。県の対応は訴訟技術的なものだが、それにしても拙劣だ」。
東国原知事は「自覚を持って行動してほしい」と控えめなコメントを。普段のざっくばらんさは何処へ。ええトシぶっこいて妻子ある刑事が、つくづく情けない。