長妻怒る「こんなひどいシステムは先進国にない」

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   朝ズバッ!ディベート。話は遠藤武彦農水相の辞任から始まった。

行政改革なんて本当に進められるんですか?

   山本一太(自民)、長妻昭(民主)の両国会議員に、元文部官僚の寺脇研、TBSコメンテーター・川戸恵子と論客が並ぶ。これにみのもんたがからんだ議論が面白かった。

   「二重帳簿だ。じゃあ直します、やめます。それで一件落着ですか?」。みのがストレートに問う。

   川戸は「法律上はそれでいいんですが、モラルってものはありますよね」とちょっと苦しそう。「だけど、民間人が水増しで税務署に申告したらえらいことになりますよ」

   寺脇がひきとって「一般の感覚ではその通りですが、悪意や詐欺のつもりでやったんじゃないといわれると、まあ手違いか、申請すればいいとなる・・・モラルは政治家一人ひとりに考えてもらうしかない」と建前の部分を説明するが、みのは納得しない。

   山本は「反省をこめていうと、政治と金の話はグレーゾーンが多い。法律ではよくても国民の目線からどうかを、あらためて考えないといけない」と言う。

   ここで話は9月10日からの臨時国会に飛んだ。民主党は「税金ムダ遣い一掃国会」と名付けて、「天下り」「特別会計」「官製談合」を究明するという。

   長妻は「日本の場合はただのムダ遣いではなくて、自動的にムダを生み出すメカニズムがある」と妙なフリップを持ち出した。「HAT-KZ」(ハットカズ?)といって、「ひも付き補助金(H)」「天下り(A)」「特別会計(T)」「官製談合(K)」「随意契約(Z)」なのだそうだ。「こんなひどいシステムは先進国にはない。一つひとつメスをいれていく」という。

   「行政改革なんて、本当に進められるんですか?」と、ここでもみのは懐疑的だ。

   「情報を明らかに、具体的な事例と数字をもとに与党の背中を押していく」(長妻)

   「参院は野党が多数になった。与党には厳しいが、ポジティブにとらえれば政治主導の議論ができる。長妻さんたちには国政調査権を使って情報をつかんでもらって、その上で政対政の議論をするということだ」(山本)

   みのはなおも「独立行政法人の整理でも、省庁からはゼロ回答だった。そんな役人を相手にうまくいくのか」と懐疑的だった。

   議論はまだ続いたが、ここで疑問がひとつ。

   他ならぬ国政調査権だ。行政の基本情報を役所に請求できる。参院で第一党になったから民主党は初めてこれを得たという。では、第一党以外の国会議員は国民の代表ではなかった? 何ともおかしな国である。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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