小池防衛相vs守屋次官の人事抗争が塩崎官房長官まで巻き込んだ権力闘争にエスカレートしてきた。今朝の『スパモニ』は、わかりにくい人事抗争のウラ事情を取り上げた。
「今回の人事をめぐる争いの原点は、沖縄にあると言われていますが」キャスターの赤江珠緒の疑問に、テレビ朝日解説委員の三反園訓が答える。「小池防衛相は沖縄で人気が高い。守屋次官を退任させることで勝負に出たのでしょう」。
その経緯はこうだ。米軍普天間飛行場の移設問題は、名護市辺野古沖への移設案で日米政府がまとまった。が、サンゴ礁で知られ、国の天然記念物「ジュゴン」の生息地である辺野古沖は、地元の反対で前に進んでいない。
「ジュゴンと国防とどちらが大事か」と地元無視の形で推進してきた守屋氏に対し、環境大臣を経験し、守屋氏が米側と交渉の時に沖縄担当相だった小池氏の脳裏には、以前から「地元の反対が強いのも、強引な守屋氏のやり方が障害になっている」と映っていた。
つまり三反園説は、防衛相のポストが降って湧いてきた時点で小池氏は"ここが勝負時"とみたというのである。
さらに三反園は、この人事抗争について頑なに『まだ決めていません』と言張る安倍首相の真意は『小池さんあなたに任せるよ』だとみている。その理由は3つあるという。
「一つは、総裁選を意識すれば、人気の高い小池さんを外せない。二つ目は、今回の訪米もあって、日米関係から外せない。三つ目は、任命したばかりで変えれば、また任命責任を問われる」。
スタジオからは「それなら総理は逃げていないではっきり説明してほしい」という疑問にが出た。そこで、三反園が安倍首相に「代わって」説明する。「この人事を聞かされていなかった盟友である塩崎官房長官のメンツを潰すことになる」。
これにはタレントの北野誠が「国民はもっと聞かされていないからわからない」。