「これも、再任をアピールしたかったからでしょう」。訪米目的に疑問の声が出た次は防衛省の事務次官人事。小池百合子防衛相のド派手な行動が物議をかもしている。『スパモニ』はこの騒動をトップで取り上げた。
事の起こりは8月7日。防衛省の官僚トップである事務次官人事について、在任5年目の守屋武昌事務次官の退任、西川徹矢官房長の昇格を決め、本人に伝えて訪米の途へ。
守屋氏といえば、「防衛省の天皇」などと言われ、防衛庁の省昇格や自衛隊のイラク派遣を強力に推進した実力者。テロ特措法の国会審議を控えて続投に意欲を見せていた。このため相談なしに決められた人事に猛反発。大臣訪米中に官邸や自民党国防族議員をまわり、不満を訴えた。
意気揚々と帰国した小池氏は、部下の造反を受けてすぐさま官邸に塩崎官房長官を訪ね、15日の閣議で次官人事を決めるよう要請した。しかし、「手続きが非常識」と突っぱねられて、次官人事は「凍結」へ逆戻り。
小木逸平アナは「大変な火花が散っているのですね」。赤江珠緒キャスターも「どうして対立しているのですか?」。
テレ朝解説委員の三反園訓が解説した。
「小池さんは自分流の改革をするということで、再任へのアピールをしたかったのでしょう。外務大臣時代の田中真紀子さんとそっくり。田中さんは人事をめぐって外務官僚と対立し、あのときは鈴木宗男さんが登場した。今回は山崎拓さんが登場して小池さんを批判した」
当の小池大臣は、分が悪いとみたのか「確執などはございません。いま調整しているところです」と、自ら投じた波紋を消すのに躍起。出る杭は打たれるということか。