世界同時株安の原因はどうやら米国のサブプライム・ローンの焦げ付きらしいという話題で、番組コメンテイターの末吉竹二郎・国際金融アナリストが、この番組としては長い解説をしていた。
末吉の話は長くなる傾向があり、アンニュイな喋りは相変わらずだ。「~なんですよね」「~ということも言えますよね」と語尾が回りくどい。
よく聞いてみれば、イイことを言ってたりするような気もするのだが、とくに有名人とも言えない末吉の話をよく聞いてみようと身を乗り出す視聴者がどれだけいるのか、心配になってくる。
しかし、末吉は浮世の喧噪などどこ吹く風とばかり、マイペースで安定している。それは見事なほどで、かえって見ている者の精神状態をはかるバロメータ、あるいは「今日の占い」として使えるのではないかと思ったりする。早朝、末吉の話を「うんうん」と頷いて聞いていられる日は、睡眠も十分で、体調がよい証拠だということだ。
文
ボンド柳生