地震悲劇「人の命が運・不運で決まってしまう」

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   発生から4日目を迎えた中越沖地震の続報。今朝は、被災者の命運を左右する救援体制のあり方を中心に1時間10分にわたって特集した。

東京で地震が発生した場合を考えると、空恐ろしい

   昨夜、行方不明だった柏崎市の元高校体育教師、猪俣孝さん(76)が崩壊した寺のガレキの下から遺体で発見された。日課だったウォーキング中に被災したらしい。58時間後の遺体発見。倒壊家屋が多数ある現場で行方不明者を捜すのがいかに困難なことか、浮き彫りになった。

   これで亡くなった人は、71歳から83歳までの高齢者ばかり10人に達した。その死者のなかには、近隣住民の懸命の努力によって意識ある状態で助け出されたものの、電話が不通で救急車が呼べず、車イスで1キロ先の病院へ搬送された人もいる。いくつも病院をたらい回しにされ、やっと搬送された病院で力尽きた人も。もっと早く医師の手当てを受けていたら、あるいは助かったケースがあったのかもしれない。

   キャスターの小倉智昭は「人の命が運・不運、紙一重で決まるということはあってはならないのですが、災害時にはどうしてもそれが出る」とタメ息。さらに「せめて専門家がケガ人の重症度を見て優先的に治療する人を判断する体制が必要ですよ」。

   小倉は「こうした心配材料を東京で地震が発生した場合に置き換えると、空恐ろしい気がする」とも。

   ノンフィクション作家の岩上安見は「調べたら柏崎市・刈羽郡は、医師の充足率は99%で十分以上に足りている状況にあったはずなのに、いざ災害になると『手が足りない』という状態に陥ってしまう」と、緊急時の体制がまだまだ不十分なことを指摘した。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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