「姫」が「虎」を退治?参院選岡山

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   とくダネ!の特集『シリーズ2007参院選』。昨日に続く第2弾は「虎VS姫」だった。「虎は」は自民党参院幹事長の片山虎之助氏、「姫」は民主党の岡山県議で、司法書士の姫井由美子氏。岡山1人区ですでに激しい選挙戦に突入している「岡山夏の陣」を取り上げた。

虎退治の寸劇はちょっとひいちゃったネ

   報告した長谷川豊リポーターによると、確かに「虎と姫」の戦いは人ごととしてみている限り面白い。片山氏は当選3回、前回は50万票を集めて圧勝。小泉内閣では総務相も務め、テレビ出演を通じて知名度も高い。が、問題は自民党に吹き荒れる逆風。一方の姫井氏は国政は全くの新人、虎を退治できる実力の持ち主かどうかというより、本人を取り巻く追い風にのっている。

   そこで両党の地盤をみると。岡山は衆院の選挙区が5つあるが、1区と5区が自民、2区と4区が民主、3区が平沼赳夫氏(無所属)とほぼ色分けされている。そこで3区の平沼氏の大票田がどちらに向くかが勝敗のカギだ。

   当の平沼氏は「片山氏支持を表明します」と、いったんは虎支援に回ったのだが、平沼支持者となると別である。前回衆院選で郵政法案に抵抗した平沼氏に対立候補を立てた小泉流「刺客戦術」への遺恨から「よくぞ平沼のじゃまをした」「お灸をすえないと」の気分が根強い。

   加えて隣の県から強力助っ人の亀井静香・国民新党代表代行が民主党応援に駆けつけて「姫井支援」を表明。平沼氏も無視できなくなり、姫井に「選挙運動頑張って」とエールを送った。こうした動きに民主党の小沢党首も「岡山は今回の参院選の勝敗を決める象徴的な選挙区」と号令し、虎退治は盛り上がる。

   ただし、「姫の虎退治」と大騒ぎしている割には、姫の姿はちらっとだけ。演壇で日本刀を振り上げ立ち回りを演じる姿が遠望できただけ。小倉が最後に「虎退治の寸劇はちょっとひいちゃったネ」と、番組構成を皮肉る一幕も。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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