ドラマで、キャストとともに重視されるのがストーリー。前回「キャスト編」に続く春ドラマの見どころ「ストーリー編」では、物語に焦点をあてて注目ドラマを紹介する。
青春ドラマは「オタクもの」と「学園もの」
「電車男」のヒット以来、オタクを主人公にしたドラマから目が離せない。今回のオタク系ドラマは2つ。1つは「セクシーボイスアンドロボ」(日テレ火曜22時)。ロボットオタク青年(松山ケンイチ)が七色の声をもつ美少女(大後寿々花)と難事件の解決に挑む冒険活劇だ。
もう1つは“テツ”こと鉄道オタクの世界を描く「特急田中3号」(TBS金曜22時)。平凡な大学生(田中聖)がモテたい一心で“テツ”の世界に足を踏み入れ、さまざま体験をするというユニークな設定の青春コメディだ。
青春ドラマでも、従来型のオーソドックスな学園ものならば「生徒諸君!」(テレ朝金曜21時)。転校生ナッキーが学園生活に新風を吹き込む名作ドラマ「生徒諸君!」の続編で、コミック誌に連載中の “教師編”をドラマ化した。ナッキー(内山理名)が公立中学校の新任教師となって奮闘する姿が描かれる。
一方、学校を舞台としつつ「いじめ」という重いテーマに取り組むのが「わたしたちの教科書」(フジ木曜22時)。女子中学生の転落事故をきっかけに、学校の闇と向き合うことになった弁護士(菅野美穂)と生徒・教師の葛藤を描く。