歌も男もダメダメ 天海祐希がかわいそう(演歌の女王)

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   演歌歌手、大河内ひまわり(天海祐希)は39歳、ガケっぷちだ。ややヒットした唯一の歌が「女のわかれ道」。キャバレーで歌ってCDを買ってもらおうとするが、さっぱり売れない。お決まりの「歌はいいから、ネエチャン、酒を注げ」状態。道を歩けば犬のフンを踏んづけるし。

   でも、ひまわりの不幸はそんな生やさしいものじゃない。男にダマされまくる、これぞ演歌的不幸の定番。裏切って逃げた男、ヒトシ(原田泰造)の500万円の借金を営々と返し続けてきた。

   弁当屋で働いている。第2回では演歌教室の先生もやっていることがわかった。生徒はおじいさん、おばあさんばっかり。こんなことで借金を返せるのかねえ。

   とにかくやっと返し終わったとたん、またヒトシが現れ、150万円ずつ出し合って新しいCDを出そうという。

   「信じようか、信じまいか」。こういう時に突然出現するのが、謎の少女、実は13歳の頃のひまわり(福田麻由子)と、空中はるかに続く「わかれ道」。CG合成で映像化したひまわりの妄想だ。少女のいうことを聞かず、必ず損する方の道を選んでしまう。そして当然のことながら、またダマされる。

   ふつうなら、ヒロインにひそかに思いを寄せる心優しい男が一人登場するところだけど、天海祐希は強すぎるから要らないってことなのかしら。かわいそうすぎるよね。

   第2回には7歳になるヒトシの子供(武井証)が突然現れたが、これが虐待にあっているという設定。また、ヒトシの母親(池内淳子)がどうも認知症らしい様子。さらに、予告編を見ると次回には援交中学生(成海璃子)も登場するようだ。

   こうして、いよいよ社会問題につながる展開を見せ始めた。そうだろう、そうだろう。あの「女王の教室」のスタッフがただのお笑いで済ませるわけがない。期待してるぞ。

演歌の女王 土曜夜9時・日本テレビ系
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