AsiaNet 200751 （0032）

【フフホト（中国）2025年3月28日新華社＝共同通信JBN】中国の内モンゴル自治区文化観光局（Culture and Tourism Department of the Inner Mongolia Autonomous Region）は、このほど2025年に向けた「Musical Tours in Inner Mongolia（内モンゴル音楽ツアー）」シリーズの観光商品を発表しました。「北部辺境地方の文化」を中心に6つのテーマで219の文化観光活動を世界中の旅行者に提供し、草原の活気に満ちた春に浸るよういざないます。黄河沿いのロマンチックな花の海から砂漠の冒険のスリル、そして古代の無形文化遺産から現代の芸術パフォーマンスまで、4月から6月までのこの文化観光の饗宴は、自然、伝統、イノベーションを織り交ぜ、中国の北部辺境の美しいタペストリーを世界に披露します。

▽自然と文化が咲き誇るキャンバス

3月下旬から5月にかけて冬が春に変わると、内モンゴルは黄河の「Great Bend（大湾曲部）」沿いで活気づき、ナシとアンズの花がピンクと白の色合いで風景を彩ります。観光客は包頭市トゥムド右旗の「Apricot Blossom and Flower Festival（アンズの花祭り）」のトレイルを散策したり、大興安嶺山脈の古代の森をハイキングして、氷と雪が残る中に咲くミネズオウの美しさに驚くでしょう。一方でフフホトのWusutu Apricot Flowers Festival（烏蘇土アンズの花祭り）やHuazi fish（Leuciscus waleckii、アムールイデ）回遊の生態観察など、都市連合や市が共同で開催する特色のある行事は「花の観光」を没入型体験に変え、写真コンテスト、野外コンサート、自然教育プログラムを融合させ、視覚的な楽しみを超えた春の素晴らしさを祝います。

草原の奥深くでは、伝統と現代性の対話が静かに展開しています。オルドス馬頭琴交響楽団は、広大な草原の地平線を背景に叙事詩的な楽曲を演奏し、「Spring Village Evening（春の村の夕べ）」で全国30カ所を回る中、風光明媚な背景で上演される民謡や踊りで無形文化遺産に命を吹き込みます。4月25日から26日にかけては、レネ・リウ（劉若英、Rene Liu）がフフホトで2つのコンサートのヘッドライナーを務めます。景勝地の割引チケット、テーマ別ホテルパッケージ、グルメガイドなどの旅行パッケージも用意され、音楽ファンや観光客を魅了し、この地域の隠れた名所の探索に誘います。

▽千年にわたる遊牧民文化の現代的表現

内モンゴルの春は遊牧民文化復興の先触れでもあります。アルシャー盟の砂漠ではラクダのレースやモンゴル相撲大会が冒険心を掻き立て、サンドボードや星空観察キャンプなどの活動では、ビジターは自然の壮大さに触れることができます。フルンボイル大草原では、観光客は羊飼いと一緒に羊毛刈りや乳搾りなどの伝統的な作業に参加したり、シリンゴルのモンゴル馬スーパーリーグに参加して、200キロの草原と砂丘を駆け抜けたりできます。

文化継承も没入型体験を通じて大きな注目を集めています。包頭のライブアクションドラマ「Melodies in Baotou - Love for the Yellow River（包頭の旋律－黄河への愛）」は、雪解けの黄河を背景に古代の民俗習慣を再現し、烏海湖での渡り鳥観察などの活動は環境保護意識と旅行を融合させます。無形文化継承者が案内するワークショップでは、馬頭琴の製作やモンゴル刺繍の体験にビジターを招き、博物館の遺物を触覚とクリエーティビティーを通じて共鳴する生きた伝統に変化させています。

ソース： The Culture and Tourism Department of the Inner Mongolia Autonomous Region