世界の市長が杭州で持続可能な都市開発について意見を交換

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【杭州(中国)2024年9月30日新華社=共同通信JBN】いかに離れていようとも、真の友情に境界はありません。モクセイの甘い香りが空気を満たす9月の黄金の秋に、Global Mayors Dialogue · Hangzhou(世界市長対話-杭州)と 9th Hangzhou International Sister City Mayors Conference(第9回杭州国際姉妹都市市長会議)が杭州で始まりました。

People's Government of Hangzhou(杭州人民政府)によると、15カ国・地域の24の都市からの市長や代表が、それぞれの大使館からの外交官や国内の関連する省庁や都市からの代表とともに、フォーラムに参加しました。

都市ガバナンスと持続可能な開発に焦点を当て、国内外の都市の市長が綿密な対話を行い、都市ガバナンスにおける進歩的な経験を共有し、世界の都市の持続可能な開発推進のためにそれぞれの知恵を出し合いました。

13世紀にイタリアの探検家マルコ・ポーロ(Marco Polo)は長い距離を旅して遠く離れた東洋に到達し、中国南東部沿岸の名高い都市、杭州に深く魅了されました。その旅行記で杭州は「世界で最も素晴らしく、最も壮大」と称賛されました。

時が経過し、杭州は青いれんがと黒い瓦で飾られた古風な街並みや小路、それと摩天楼がそびえ立つ近代的な都市景観の両方が特徴の都市になりました。

杭州はその豊かな歴史・文化遺産を活用し、またデジタル経済を実現させて、古風でありながらも近代的な都市がいかにして仲良く共存することができるかを示し、世界の持続可能な都市開発の動きを先導しています。

「西湖(West Lake)は、豪華に着飾っても、あるいは質素な服装をしても変わらない美人の西施(Beauty Xi Zi)に例えられることもあります」。杭州の 姚高元(Yao Gaoyuan)市長はこの都市の特性を、暮らしに適し、経済に適し、また観光に適していると、鮮やかに表現しています。

 姚市長は「杭州はいったんやって来ると去りたくない都市であり、去った後でもまた戻って来たくなるでしょう」と話しています。

姚市長は、デジタルイノベーションや都市ガバナンス、生態文明、都市の持続可能な開発、それに文化遺産や人間中心の交流などの分野で杭州が歩んだ道筋や実践例を述べました。

デジタルの力は杭州の都市ガバナンスを推進し、この都市をよりスマートに、管理をより効率的なものにしました。

デジタルシティーブレーンを建設し、クラウドコンピューティングやビッグデータ、先進モデリングなどの技術を活用することで、杭州は都市交通のリアルタイムの監視と効率的な管理を実現しました。杭州は現在、交通量、車両速度、渋滞地区を瞬時に把握することができ、正確な交通誘導を可能にし、都市ガバナンスのインテリジェンスと正確さを効果的に改善しました。

姚市長はまた、杭州南西部の淳安県にある千島湖の管理と保全活動の例を取り上げ、経済開発と環境保護の均衡におけるこの都市の経験を説明しました。

淳安県は豊富な天然水資源を活用して飲料水産業クラスターを育成しました。この分野は年間の生産額と税収に大幅に貢献したNongfu Spring(農夫山泉)がリードしています。同時に千島湖は人気観光地となり、数百万人の観光客を集めています。こうした目覚ましい変化は、青々とした山並みと透き通った水が貴重な資産であるとの考えを忠実に具体化しています。

杭州はその一方、文化遺産の保全と継承について熱心で、努力を惜しみません。 

杭州の経済開発はその文化の保全と繁栄と連携し、この都市の文化の特質を決して見失いません。

豊かな歴史・文化遺産を有する都市である杭州は、3つの世界文化遺産を誇っています。2011年に西湖文化的景観がリストに登録されました。2014年と2019年には京杭大運河と良渚古城遺跡も権威ある栄誉を得ました。

名声を得た碑文の背景には、杭州の数十年にわたる粘り強さと努力があります。

杭州は一貫して総体的な保全、系統的な継承、革新的な開発に力を入れてきました。また歴史・文化遺産保護の重要性について、社会全体でのコンセンサスと認識を発展させてきました。古くからの文化遺産を都市開発と一体化することにより、杭州はその遺産に新たな息吹を吹き込み、活力と再生に拍車を掛けました。

今年は杭州が初めて国際姉妹都市関係を樹立してから45年目に当たります。過去45年間、杭州は開放、包摂、相互利益、ウィンウィンの協力を守り、国際協力で豊かな成果を伴った姉妹都市との友好的な交流と協力を進めてきました。

とりわけ過去16年間に杭州は9回にわたってHangzhou International Sister City Mayors Conferenceを開催し、一連の実務的な協力成果を導きました。この会議は杭州が姉妹都市と管理経験を共有し、都市開発について意見を交換するために不可欠なプラットフォームとなり、杭州と世界の他の都市の間にある溝を埋めています。

これまでに杭州は31の国際姉妹都市と友好的な関係を樹立し、世界の42の都市と友好的な交流を維持してきました。

G20 Hangzhou Summit(G20杭州サミット)、Hangzhou Asian Games(杭州アジア競技大会)、Asian Para Games(アジアパラ競技大会)の開催からGlobal Digital Trade Expo(世界デジタル貿易博覧会)やLiangzhu Forum(良渚フォーラム)、さらに今回のGlobal Mayors Dialogue · Hangzhou及び 9th Hangzhou International Sister City Mayors Conferenceなどのイベントに至るまで、杭州は開放的で包摂的な姿勢で世界の舞台を受け入れています。

この中国東部の都市は、世界の都市の持続可能な開発に向け、その知恵と解決策をさらに提供し、未来に輝く新たな1章を書き続けることを楽しみにしています。

ソース: The People's Government of Hangzhou

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