スマートフォンの大型化が著しい。中国ファーウェイは米国時間2012年1月7日、6.1インチHD液晶という「世界最大」のスマホ「Ascend Mate(アセンド・メイト)」を発表した(日本発売は未定)。
スマホといえば、ブームの火付け役となったiPhone(アイフォーン)始め3~4インチ級の製品がほとんどだった。しかしここ1年ほどは5インチ級の「大型スマホ」(ファブレット)が急成長、海外メディアには「2013年はファブレットの年になる」との予測も踊る。
5.5インチのGALAXY NOTE IIも好評
この方面に力を注いできたのはサムスンだ。特に2011年10月(日本では12年4月)発売した「Galaxy Note(ギャラクシー・ノート)」は5.3インチという当時類を見なかったサイズ設定が話題を呼び、1年足らずで1000万台を売り上げた。サムスンは看板スマホの「GALAXY(ギャラクシー)S III」にも4.8インチという大型画面を採用し、アイフォーンの牙城を脅かすほどの成功を収めている。
これを追う形で、2012年はほかにもHTC、LGといったメーカーが相次いで5インチ級スマホを発売した。動画や電子書籍閲覧など、大画面ならではの用途を打ち出した高性能端末が中心だ。日本でも12月発売の「HTC J Butterfly」がメディアの評判を呼んだ。
ファーウェイ「アセンド・メイト」の6.1インチにいたっては、もはや7インチ級の小型タブレットとほとんど差がない。アイフォーン4Sと比べれば、縦・横サイズはともに1.4倍を超える。もはやスマホという商品カテゴリーのあり方が、小型タブレットとクロスオーバーしながら変わりつつあるともいえる。