GSアライアンス、廃ペットボトルから最先端材料「MOF」の製造に成功

ノーベル賞候補とも言われる超多孔性の最先端材料、金属有機構造体(MOF)を開発しているGSアライアンスが、廃ペットボトルを原料としたMOFの製造に成功しました。

概要:

事業名:金属有機構造体の製造
関連URL: https://www.gsalliance.co.jp/
開発内容:廃ペットボトルを原料にMOFを合成
応用:リチウムイオン電池、各種二次電池、燃料電池の電極材料、そして光触媒、色素吸着、金属吸着、固体酸触媒、CO2から化学物質やエネルギーを合成する人工光合成など

超多孔性材料MOFとは

MOFは金属カチオンとそれを架橋する多座配位子によって構成される物質で、構成される金属及び有機配位子を制御することで、細孔の形状、大きさや分子官能基を分子レベルで精密調整することができる超多孔性材料です。活性炭やメソポーラスシリカなどの多孔性材料は細孔構造や比表面積の精密制御が困難でしたが、MOFはナノメートルレベルにまで設計可能です。

廃ペットボトルからのMOF製造とその応用

GSアライアンスの森良平博士と楫野哲郎研究員は、化学反応によりテレフタル酸を合成し、そのテレフタル酸と金属塩を用いてMOFを合成することに成功。更に、固相法を用いた比較的量産しやすい製造工程にて、安価なMOFが製造できることを実現しました。この成果により、リチウムイオン電池、各種二次電池、燃料電池の電極材料や人工光合成用材料などへの応用が可能となります。

まとめ:

最先端材料MOFの製造プロセスにおいて、リサイクル材料(廃ペットボトル)を用いた新たな製造技術を開発したGSアライアンス。今後はこの安価なMOFを社会実装に向けて検討を進め、その応用範囲を広げる予定です。
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