2017年3月3日に発売開始された任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」の全世界の累計販売台数が12月10日で1000万台に到達した。
発売開始以来、ツイッターなどでは「買えない」といった声が殺到しているが、J‐CASTニュースが12月15日、任天堂に現在の出荷状況について取材すると、具体的な出荷台数は明らかにしなかったものの、「12月は国内向けにこれまで以上の出荷を計画している」と話した。
「いつでも、どこでも、誰とでも」遊べると大人気
任天堂「スイッチ」は、テレビモードや外出先などで便利なテーブルに置いて使うモード、通勤や通学の電車内などで使える携帯モードでプレイできるゲーム機。8台までマルチプレイできることや、インターネットを通じて遠く離れた人や世界中の人とも対戦、あるいは協力してプレイが楽しめるのも特徴だ。
9月までに30タイトルのゲームソフトを発売。国内での販売台数は9月末時点で195万台を記録。全体的には海外のほうの売れ行きがいいようだ。
クリスマス商戦に突入。おもちゃ・ゲーム市場は書き入れ時を迎えた。任天堂は、「スイッチ」が爆発的に売れている理由について、「家庭用テレビゲーム機でありながら、外に持ち出して遊べたり、コントローラーの『Joy‐Con』を使ってシェアしたりして遊べるので、『いつでも、どこでも、誰とでも』ゲームをお楽しみいただける点がこれまでのゲーム機にはなかったことだからだと思います」と話した。
品薄状態が続き、購入できていない消費者に対しては、「まだお手元に届いていない人もいるので少しでも届けていきたい」と、2018年3月末までの3か月に600万台を増産する計画という。
一方、12月15日付の日本経済新聞では、任天堂スイッチの中古品がインターネットの競売サイトで、新品(希望小売価格2万9980円、税別)よりも1割高く売られている、と報じた。「スイッチ人気」は、なお続きそうだ。