明治安田生命保険は2016年3月31日、16年春の新入社員を対象に行った「就職活動、働き方、お金」に関する意識調査の結果を発表した。就活の選考開始時期が、前年の「(学部4年生)4月」から「8月」に変わった「後ろ倒し」について聞いた質問では、2人に1人が「ネガティブな影響があった」と答えた。
「長期化のため精神的・体力的に疲弊」の声
同じ質問で、「ポジティブな影響があった」と回答した人は16%にとどまった。「ネガティブな~」は50.9%と半数を超え、残る33.1%は「特に影響はなかった」との答えだった。
「ネガティブな~」と答えた理由としては、「スケジュールを立てづらい」「長期化のため精神的・体力的に疲弊」などが挙がった。「後ろ倒し」は、学業への悪影響を避けたり、就活期間を短縮化したりする、との掛け声で導入されたが、結果的には「逆」の影響が出たと受け止める学生が多かったことがうかがえる。
調査は、「今春就職を予定している新卒男女」を対象として、ネットで1月8~16日に実施。有効回答者数は1112人だった。
経団連は批判を受け、17年度入社に向けた就活の面接解禁時期については、2か月前倒しし、6月からとする方針を発表している。