最近の若手社員の特徴として、「スマートフォン(スマホ)でメモを取ろうとする」という行動が指摘され、その是非は度々議論される。J-CAST会社ウォッチでも以前、スマホでメモを取る人の言い分を紹介する記事を配信した(2013年4月4日)。
今回は、「やっぱりスマホでメモなんてダメでしょ!」派の言い分を紹介する。
「手書きより早いし、効率的」
Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」に、「僕はゆとり世代で育った人間です」というユーザーが、「ゆとり世代の正社員の行動について」問うトピックを立てた(15年9月8日)。
ユーザーは、ネットで紹介されていた「ゆとり世代の正社員の考えられない行動」で、「休みの連絡をメールでする」「メモはスマホ」が挙げられていたのを見たそう。前者は「普通電話だろう」と理解する一方、「メモをスマホでするのは別にいいのでは?と思うのですがダメなんでしょうか」と疑問を呈している。
「スマホの方が毎日持ってるから忘れることもないだろうし、紛失のこと考えたら普通のメモ書きにも言えること ましてやメモ書きはパスワードや指紋認証もないけど、スマホにはこれらがありますよね?それに手書きよりフリック入力の方が早いし、効率的な気がします」
とスマホの利点を語るユーザー。「ダメなんですか?ダメだと思う方は理由を教えて下さいませんか?」と意見を求めている。
「スマホでメモは良くない」様々な理由
回答者からは、色々な観点から「スマホでメモは良くない」と思う理由が挙げられている。
「基本は学ぶ姿勢だと思います。授業中寝ていてもテストは100点とれたって授業態度は低い評価でしょう。それに勤務中に携帯を弄ること自体が良く見られないと思います。1回聞いたら忘れないという人も、意欲を見せるという意味で一生懸命メモにとりますし、指導側もしっかり聞いて理解しているんだなと確認出来ますからね。(中略)スマホでメモをしたいなら、そういった社風の会社に入ればいいんですよ。でもスマホでもデータ飛んだらどうやって教えて貰った仕事するんだろうって思いますけど」
「単純な数字の記録とか覚え書き程度ならスマホやPCで十分です。しかし、仕事の内容の打ち合わせなんかは順に書き込んだだけでは済まないことが多いので、紙になぐりがきが多いですね。話が行ったり来たりすることがありますし、中身によって違う紙に書いたりしますしね。話ながらそういったことをやるには、スマホより紙のメモの方が便利だと思います(略)」
「スマホだと、数年前のメモを見れますか?スマホが壊れた時にメモは見れますか?メモを見直しする時に、直ぐに見れますか?充電が切れた時に、メモは見れますか?等々、メモ帳やノートでは考えられないアクシデントが予想されますよね。メモ帳が絶対に良いのではない事も事実ですが、絶対的にスマホが良いとは言えませんよね」
一方、「スマホメモOK派」からの書き込みも。
「私はゆとり世代ではありませんが、メモは【スマホ(デジタル)】派です。アラーム機能等も活用しているので、わざわざ自分から見に行かなくても知らせてくれますからね。活用しない手はありません」
「スマホは全社員に支給されてはいないのと、紛失した場合にデータを抜き取られる恐れがあるのでメモを取るのには使用していませんが、代わりにノートPCでメモを取ることになっています。なんでも私が入社する前からペーパーレス化を進めていたので、ノートにメモを取ることがタブー視されているそうです(略)」
結局許されるか許されないかは社風によって決まるようで、柔軟に対応する必要がありそうだ。(MM)