スマホの普及にともない、若者はパソコンに触れる機会が減ったといわれる。「パソコンよりも、スマホがメイン」な若者たちは、オフィスでも、スマホのタッチパネルの上に指を滑らせて文字を選ぶ、「フリック入力」の方が得意とか、はたまた「フリック入力」に慣れすぎて、「パソコンのキーボードを打つのが苦手」だとか・・・。そんな若手に戸惑う「ガラケー世代」の年長者も、結構いるようだ。
そんな中、ビジネスニュースサイトの東洋経済オンラインに掲載されたコラム「スマホのほうが仕事が速い若者が出現『フリック入力』恐るべし!」(2015年8月16日)が、話題になっている。
キーボードよりもフリック入力で仕事がはかどる
同コラムでは、職場に「データ入力のアルバイト」として訪れた、若い女性のエピソードを紹介している。いわく、彼女は最初、「キーボード入力がとってもおぼつかな」かった。しかし、スマホのフリック入力で仕事を始めたところ、「かなりのスピード」で業務をこなしたという。筆者のぼへぼへ氏によると、「iPhoneが出た頃、フリック入力に慣れなくて、折りたたみキーボードを持っている人がいましたが、『最初からフリック入力』という世代が生まれているのです」。
記事はネットで話題になり、多くの反応があった。ツイッターでは、「スマホが大衆的なものになって5~6年だが、ついにこう言われるほどになったか。学生くらいの世代はスマホに慣れきってそうだしなぁ」と、感慨深げな人もいれば、「うちの子、まさにこうだよ。息子にはブラインドタッチ(タッチタイピング)だけはできるようになっておけ、なんて言っているけど意味ないのかも」とつぶやく人もいる。
「ポケベルだって、打つのが速い人はいた」
ネットでは、「フリック入力の方がはかどる」という若者世代に、寂しさを感じる人も多いようだ。「ぼくフリック入力駄目。こうやって時代に取り残されていくんだな・・・」とか、「ワシ、フリック入力あまり早くない。こうやって次世代から取り残される『老害』になるんだろう」と、切ないつぶやきも、結構見つかった。
一方、「ポケベルだってガラケーだって、打つのがめちゃくちゃ早い人がいたし、その時代その時代で人は使用するハードに順応するよね」と、達観気味の人も。
さらに、ツイッターでは、「(フリック入力の方が仕事が速いなんて)ほんまかいな」と疑問を呈する人もいれば、若手とみられるアカウントが、「これは信じられない。どう考えてもキーボード入力の方が楽」とか、「25歳ですが、キーボードの方が断然早いです」とのつぶやきもみられた。(KH)