過労死や過労自殺の防止対策を国の責任とした「過労死等防止対策推進法」について、政府は2014年10月14日の閣議で、11月1日に施行することを決めた。6月に成立した同法は、11月を「防止啓発月間」と定めた。防止啓発月間の活動を2014年からスタートさせるのに間に合う施行日を遺族らが求めていた。
11月14日には、啓発月間の行事として厚生労働省が東京・霞が関の省庁舎内で「全国過労死を考える家族の会」のメンバーや弁護士らが出席するシンポジウムの開く予定。ほかにも全国でさまざまなイベントが計画されている。
また同法は、過労死防止のための大綱を定めることを国に義務付けている。厚労省は、作成にあたって遺族や労使から意見を聴く。