自分自身を「ゆとりと思うか」という問いに、「そう思う」「ややそう思う」と答えた大学生が7割にのぼったことが、広告やマーケティングを学ぶ首都圏の5大学(駒沢・上智・専修・東洋・日本)の3年生有志による「大学生意識調査プロジェクト(FUTURE2013)」のアンケート調査でわかった。
各大学が160人ずつ、合計800人の回答を分析し、「『ゆとり』の現実 『さとり』の真実」と題した報告書をまとめて、2013年12月6日に発表。小中学生のときに「ゆとり教育」を受け、批判や冷やかしを込めて「ゆとり世代」と呼ばれる学生らが、アンケートを通じて自分たちの性格や行動様式を検証した。
自らを「ゆとり」と認めて、抵抗を感じない学生が3分の1を超える285人にのぼっていて、「真性ゆとり層」に分類。このほか、自覚しつつも抵抗感がある「あせり層」、自分がそうだとは思わないが言われると抵抗を感じる「きっちり層」、「ゆとり」呼ばわりを気にかけない「つっぱしり層」が存在すると分析。「ゆとり」と呼ばれたときの、抵抗感のあるなしを軸に学生を4タイプに分類した。
プロジェクトでは、「ゆとり世代」の多様性を強調。この世代にもさまざまなタイプがいると説き、「ゆとり教育は新しい価値観も与えてくれた」と再評価を求めている。