記者会見の様子がテレビに流れるとき、記者がノートパソコンのキーボードをパチパチ打っている様子が映ることがあります。メモを書いてすぐにデスクに送れるので、記事作成のスピードアップにつながるのでしょう。
こんな光景が、最近の就職活動の現場でも見られるのだとか。Q&AサイトのOKWaveによると、就活中の学生であるselflessさんは、会社説明会にノートパソコンを持参してメモをとっているそうです。
批判めいた回答にも「なぜだめなの?」と納得できず
「就職活動でメモにノートパソコンを使ってはいけない」という話は、質問者さんの耳にも入っている模様。しかし、それなら人事やリクルーターが面談中にパソコンをパチパチ打っているのは、なぜ許されるのか。
彼らがパソコンを使っているのなら、学生が使っても一向に差し支えないと考えているが、どうなのだろうか――。誰かに注意されたわけではないようですが、実は密かに気になっているのかもしれません。
これには、いずれの回答者も「常識的に考えて、それはないだろう」というニュアンスをにじませていますが、明確に何が悪いかを説明することができないようです。
「そのような考えをもっている限り、内定は貰えないでしょうね。もっと世の中のことを知る必要があります」
そんな批判めいたアドバイスにも、質問者さんは「私は内定をすでに貰っています」と反論。「なぜだめなのでしょうか?」と納得できない様子です。
他の回答者も「そう思うのならどうぞ。ついでに『会社に呼びつけるのはおかしい。人事が俺の家に来い』とでも言ってみては?」「そもそも人事が使ってるから僕らシュウカツ生も使うべきみたいな発想が子どもっぽい」などと批判しますが、ダメな理由を正面から説明できていません。
将来的には「隣の人の迷惑」にはならなくなるかも
別のQ&Aでは、会社説明会にノートパソコンを使っていたら、会社の人に注意されたという人がいました。理由が分からない質問者さんに、回答者から、キーボードを打つ音は「隣の人の迷惑」になり「主催者側の印象は最悪」になるからやめた方がいいというアドバイスがありました。
質問者さんは「なるほど、ありがとうございました」と、助言を受けて初めて問題に気づいた様子です。生まれる前からインターネットが存在したデジタルネイティブにとっては、新鮮な指摘だったのかもしれません。
しかし、全員がノートパソコンを使う時代が来たら「隣の人の迷惑」にはなりません。もしかすると、将来的には問題ではなくなってしまうのかも。結局はアナログ世代の説明者が「静かに聴け!」と感じるのが理由なのかもしれません。
ちなみに、記者会見ではノートパソコンを使う記者も、インタビューではノートパソコンを使わず、紙のメモを使うことがほとんどです。話をしてくれるよう頼んだ相手がタバコを吸っているから、あるいは足を組んでいるからといって、自分も同じことをするということはありません。