今年も残すところ1か月。年末恒例の年賀状を作る季節だ。さまざまな人と会う営業職ともなれば、送る先は100人単位。メールアドレスならすぐに分かるが、あらためて名刺やメールの署名から住所を確認するだけでもかなりの手間だ。
ここ数年、インターネット上のつながりを使って年賀状が送れる手段が現れている。中でも「Yahoo! JAPAN年賀状」は、メールアドレスさえ知っていればオンライン上で紙の年賀状を送ることができる。フェイスブックの「友達」や、ツイッターの「相互フォロー」相手でもOKだ。仕事でつながりのある人に、元旦に自宅で受け取ってもらうよう利用してもいいかもしれない。
印刷のムダを省けてコストダウンにもつながる
サービスは「Yahoo! JAPAN年賀状」から相手のメールアドレスなどを入力し、年賀状を届けたい旨の意志を伝えるところから始まる。これに同意した相手が専用ページから自分の住所を入力すると、年賀状が元旦に届くしくみになっている。
これなら差出人に受取人の住所は通知されず、差出人も住所を記入しなくてもよいので、住所を知らない同士でも年賀状を送ることができる。もちろん、ハガキ内に差出人の住所を入れ込むことも可能だ。
日本郵便が提供するスマートフォンアプリ「はがきデザインキット2013」と連携しており、iPhone版であれば携帯電話番号宛でも年賀状を送ることができる。電話帳を見ながら送信先をチェックするといった効率的な作業ができそうだ。
デザインテンプレートは約500あり、選んだテンプレートにペンやスタンプなどのツールを使ってデコレーションも可能。12月1日からは相田みつをの名言やエヴァンゲリオンなどのデザインの「プレミアム年賀状」も追加される予定だ。
料金は、「標準年賀状」で1枚78円、「プレミアム年賀状」で1枚130円の印刷代が、50円のハガキ代に加算される。標準年賀状なら10枚以上で10%、30枚以上で20%、50枚以上で30%の割引が適用される。
サービスを運用している博報堂アイ・スタジオの担当者に話を聞いたところ、法人での年賀状コストの抑制にも活用できるのではないかという。
「料金は年賀状の受け取りに同意してから発生するので、ハガキを大量に印刷して余ってしまうムダがありません。年賀状を受け取りたくない人へも出さずに済みます」
割引も使い、法人での活用を検討してみてもいいのではないだろうか。