Q&AサイトのOKWaveに、面接でついたウソに関する相談が2つも寄せられていました。1つ目は、学歴のウソ。質問者のdousuppeさんは、せっかく希望の会社から内定をもらったのに、入社前に「卒業証明書」の提出を求められ、学歴詐称がバレそうになっています。
「五流大卒なのに、一流大卒とウソをつき…。どうしても入社したいのですが、何かいい案はないでしょうか?」
学歴詐称は擁護できない「損害賠償されますよ」
この相談には、回答者は一様につれない反応です。
「いい案なんてありません。『ずる』してもいつか必ずバレる」(CometBrustさん)
「バレて内定を取り消されること、それはまさしく『ウソつき』であるあなたへの社会における正しい評価です」(raikiさん)
「詐称じゃなくて詐欺ですよ、賠償請求されます。内定に掛かった費用が数百万円。内定辞退すれば請求される事はありませんが、バレたら裁判沙汰です」(e_16さん)
さすがに「卒業証明書の偽造のしかた」を指南する人はいませんでした。
2つ目の相談は、職歴のウソ。今年3月に大学を卒業したnonono_nananaさんは、7月になってようやく就職先が決まりました。ただ、気になるのは面接で見栄を張って「現在は派遣会社に登録して生活している」と言ってしまったこと。
本当は日雇い派遣に1度行っただけで、あとは親からの仕送りで生活していました。会社からは入社前に「派遣会社の源泉徴収票を早めに手配しておいて」と言われましたが、もしも提出したら、卒業から数か月間、ほとんど働いていなかったことがバレるのではないかと不安でなりません。
「登録していたのが小さい会社だったので、書類をもらえませんでした」と言い逃れする方法を勧める人も何人かいますが、makookwebさんは、やっぱりウソはよくないというスタンスです。
「嘘を言ったことを正直に話す。嘘をごまかすために、さらに嘘を言う。この2つしか選択肢はありません。好きにすれば? あなたの人生なんだから」
入社前に求められる「証明書類」忘れるべからず
しかし、新しい会社としても、この3~4か月をどう過ごしたのか、そこまで気にしていない可能性もあります。派遣会社でフルタイムで働いていたとしても、それだけで「即戦力」になるとも期待できません。
面接担当者と経理担当者が別の人であれば、源泉徴収の金額が少なくても、あまり気にしないかもしれません。回答者のhnom_mmymさんは、担当者から金額の少なさを突っ込まれたらこう説明すればいいとアドバイスしています。
「『現在は派遣会社に登録して生活している』とは、『現在は派遣会社に登録して(るだけで、1日働いたけど、あとは親の支援で)生活している』の略だったと、言葉のあや的な、説明不足でした的な雰囲気で流す」
ここまでくれば、白を切るのも手でしょうか。いずれにしても、入社前に「証明書類」の提出が求められることを忘れると、つい勇ましすぎることを言いがちです。注意しましょう。