先日、仕事が終わった後に家でご飯を作る気力がなかった私は、夕ご飯を食べようと会社近くのファストフード店に入りました。ハンバーガーと飲み物を頼むと、男性の店員さんがすかさずこう言いました。
「いまナゲット半額ですが、ご一緒にいかがですか?」
一日督促の電話をして疲れ果てていた私は、断るのもおっくうで(半額なのかーじゃあ、頼もうかなぁ)と口を開きかけました。でも待てよ、パッと探してもメニューにナゲットの表示と値段が見つかりません。
「……ちなみにいくらですか?」
「400円です」
「えっ、半額で400円ですか!?」
「はい。15ピース入りですから」
数字の中身を確かめないと大変な目にあう
時間は夜の10時過ぎ。この時間に女性一人でナゲット15ピースを食べるのは、さすがに重たすぎですお兄さん……。残業終わりで疲れた頭では、何も考えずに「はい」と言ってしまいそうなところでした、危なかった(ちなみにナゲットと値段はメニューのはしに、ものすごく小さく書いてありました)。
こんなふうに、世の中は数字の中身を確かめないと大変な目にあうことがあります。例えば、リボルビング払いや分割払いの支払い回数などです。
私の働いているカードやキャッシングの業界で、最近リボルビング払いやキャッシングの分割払いに、以前より低い支払い金額を設定をしている会社が登場するようになってきました。
以前は50万円借りたら、ひと月の支払い金額は2万円ほどでしたが、最近はこの設定が1万3000円くらいになっているカード会社があります。
以前のコラムでも紹介しましたが、50万円を満額、年利18%で借りた場合、1ヶ月(30日)の利息は約7400円。支払い金額が2万円だったらそのうちの4割違くが利息になります。
しかし支払い金額を1万3000円にした場合、その利息の割合は56%、つまり半分以上が利息になってしまいます。支払い金額が低く設定されている分、返済期間も長引きます。
最近知り合いが、
「Aカードでお金借りたら支払いが月1万だけど、Bカードで同じ金額キャッシングしたら支払いが月8000円になったんだよ。Bカードの方がお得じゃん」
とドヤ顔で言っていたので、全然お得じゃない!目を覚ませ!と殴っておきました。