元ひきこもりが部長秘書に! 「気の利いたことが言えない…」

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   Q&AサイトのOKWaveに、こんな相談が載っていました。質問者のb-one2151さんは、派遣社員。ある大企業の部長秘書として働くことになりましたが、働き方に悩んでいます。実は質問者さん、元ひきこもりで「気の利く社交的な秘書」とは程遠い性格。子どものころから友だちができず、学校でもいつもひとり寂しくランチを食べていたそうです。

   そんな質問者さんが、業務説明の場でなぜか気に入られてしまいました。いまでは他の部員とは離れ、部長と同じVIPルームのようなところに席をもらって働いています。「契約を辞退すればよかったのですが、このご時世、そうもいってられませんでした」

「家にいた期間長すぎて常識わからない」

   しかし案の定、歓迎会では何を話せばいいのか分からず浮いてしまい、他の部員と打ち解けられずにいます。部長とは仕事の話ならなんとかできますが、それ以外の話がまったくできません。秘書たるもの、仕事の合間に上司と楽しく雑談するものではないか。

「部長、お帰りなさい♪大阪出張はいかがでしたか?」
「お忙しそうですね。お昼食べてますか?」

などと声をかけられないとマズイのではないか――。

   ここまで頭で分かっていても、なかなか言い出せないものなのですね。やっぱり秘書は向いていないのでは、という気もするのですが、回答者からは温かい励ましの言葉が寄せられています。

「急に完璧さを求めようとしない。でも貴方なりに出来る気遣いは精一杯やってみる。誰も貴方の過去なんて知らない」(blazinさん)
「無理にキャラを変えなくて大丈夫ですよ。むしろ『あからさまな明るいキャラでは無いけど、秘書の仕事を真面目に確実にこなす上司に信頼されている私です』を目指しましょう!」(nihotuさん)

   元ひきこもりの過去は、黙っていれば分からないはず。しかし質問者さんは、「家にいた期間が長すぎて、常識的な対人スキルすら危うく、おとなしいを通り越してマナー違反になっている」のではないかと心配を隠せません。

秘書が無口で評価されることがある

   回答者のcowlonさんは「私と一緒だ!!!」と興奮を隠せません。同じく秘書の仕事に就いていますが、人付き合いがヘタで、超社交的な他の秘書たちとの間にあって「自分だけめちゃくちゃ暗くて虚しい」と気に病んでいます。

   しかし上司はとてもいい人で、彼自身もシャイだからでしょうか、仕事さえちゃんとしていれば、あまり話をしなくても構わないようです。

「秘書と上司って、相性が凄く大切だと思います。私の上司の場合、社交的な秘書はかえって相性が合わず、上手くいかなかったと思います。相性が合わないのは、質問者さんのせいではありません。これは仕方ないものなのです」

   この点では質問者さんも問題なさそうですね。11otosannさんは、秘書の必要条件の1つに「秘密を守れること」をあげています。重役の仕事には機密がつきもの。それを外でベラベラしゃべるようでは務まりません。

   「私だったら…貴女を秘書に採用しますね」とほめられて、質問者さんは、

「無口でも評価されることがあるなんて知りませんでした。・・・もし機密を知ることがあっても外部に漏らさない性格ではあるので、その点を自分なりに高めていきたいです」

と前を向いて働くことに決めたようです。

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