社会人を中心とした391人に「ランチは普段誰と食べますか?」と尋ねたところ、45%の人が「ひとり」「ほとんどひとり」と答えたという。「同僚」と答えた人は24%、「特に決めていない」という人も15%いた。
回答者の中には、「パソコン」と答える人も。弁当を持参したり買ってきたりして、オフィスのデスクで済ませている人も少なくないようだ。
「ソーシャルランチ」利用する人も
調査を実施したのは、ランチタイムの社外交流を促進する「ソーシャルランチ」。「より有意義なランチタイム」を過ごしたい人に、フェイスブック上で「知らない人とランチをするきっかけ」を提供するサービスだ。
フェイスブックページには1万人以上の「いいね!」が集まっている。サービス開始4週間で250組、1000人のランチが成立。実際に会って食事をした人たちは、ツイッター上に、
「ソーシャルランチなう」
「23歳美人弁護士と政治学教授」
「完全にはまる予感。楽しすぎた」
「ここをスタートに、何かをカタチに残せたら最高」
といった喜びのつぶやきを投稿している。
ネット上には、こういったサービスの登場について、「昼休みこそ情報交換をするために他人と飯食うようにしてる」「嫌でも人脈は築いておいた方がいいぞ」と歓迎する反応もある一方で、「(ひとりで食べる)ぼっち飯の何が悪い」と反発する声も少なくない。
「食べる時ぐらい他人に気を使いたくない」
「昼休みぐらい一人にさせてくれよ。読書したいんだよ。寝たいんだよ」
「サラリーマンが群れなして飯食いにいくほうが気持ち悪いだろ」
「味重視」の人は大勢では行かない?
仕事で疲れた頭をリフレッシュするには、仕事以外の雑談も有効だ。社内の噂話などの情報交換も、「ぼっち飯」では知らずに取り残されてしまう。しかし、ランチを「食事」として重視する人にとっては、大勢で行くメリットはない。
オフィス街では、昼休みになるとランチを食べに行く人であふれ返る。ある人によると、複数の席が空いている店は「高いかマズイか、その両方」なので、ある程度美味しいものが食べたければ、ひとりで行く方が合理的なのだそうだ。
人気コミック『孤独のグルメ』の主人公、井之頭五郎のセリフを引用して、「ぼっち飯」を擁護する人もいた。
「モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで…」
このほか、いまの若い人たちは、常に自分のケータイやスマートフォンをいじっているので、大勢で食事に行っても「ぼっち飯と全く変わらない」「最初からひとりで食べにいけばいいのに」と揶揄する人もいた。