メニコン、ポロシャツを制服に 役員も営業マンも例外なし

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   メニコンが夏場の節電対策の一環で、オリジナルのポロシャツを作成してグループ全社員1200人に支給し、着用を義務づけているという。左袖に「早期復興を願って」のメッセージを刷り込んだ、事実上の「ポロシャツ制服」だ。

   震災を受けて、田中英成社長は「今年の夏は常に復興と節電を念頭に置いて仕事をしたい」と宣言。6月末に開催された株主総会でも、壇上の取締役全員がポロシャツを着用していた。

オフィスのエアコンも30度に設定

制服というより「ユニフォーム」感覚で(写真提供:メニコン)
制服というより「ユニフォーム」感覚で(写真提供:メニコン)

   ポロシャツの色は、黒やモスグリーン、ピンクなど6種類から選べる。役員や管理職、外回りの営業マンも例外なく、就業時間中はすべてポロシャツに着替える。

   これまで生産ラインや研究所を除き、制服を設けていなかった。ポロシャツ制服化の案が出た当初は、営業部門から「お客さまの前に出るのに、カジュアルな服装で許されるのか」と懸念する声もあがったようだ。

   最終的に会社のスタンスを社員に説明して導入を決めたが、いまのところクレームなどもなく、社外の反応もおおむね好評だという。

   これにあわせて、メニコンではオフィスのエアコン設定温度を、クールビズで推奨されている28度から30度に「上方修正」し、さらなる節電を徹底している。

   このような取り組みに対して、ネット上には「何でも皆と一緒ってのは日本人の悪い癖」「腹の出てるオッサンには色々キツいかもね」と揶揄する声もある。制服の画一的なイメージがあるのだろうか。

   しかし、たとえば自由な社風を誇る米グーグルでも、イベントやプロジェクトの立ち上げに合わせて「Google Tシャツ」を作ることがあるという。夏場限定のユニフォームを作るカジュアルなノリで作る会社は、もっと増えてもいいのかもしれない。

   なお、涼しさを追求したビジネスファッション「SAVE BIZ」を展開するはるやま商事によれば、ポロシャツは「鹿の子織り」という通気性に優れた生地を使うことが多いので、織り目の詰まったワイシャツよりも涼しさがアップするのだそうだ。

ポロシャツのユニフォーム、あってもいい?
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