MMD研究所が小学館「DIME」と共同でビジネスマンを対象に調査を行ったところ、東日本大震災の後にカバンの中身が変わったと答えた人は43.1%いたという。
震災後、カバンに入れて持ち歩いているものは、「携帯電話の充電器」が最も多く25.1%。次いで「ミニライト」「お菓子」などが続いている。
「干しイモひと袋」常備する人も
震災時に携帯電話の通話ができなくなった後、ネット経由のソーシャルメディアで情報を収集したり、遠隔地と連絡を取り合ったりする人が相次いだ。モバイル機器の電源確保は最優先と、あらためて認識した人が多いようだ。
これまで自宅で充電を行っていた人も、万一のときに職場などでも使えるよう充電器を持ち歩いているようだ。電池やモバイルWi-Fiを持ち歩くようになったという人もいた。
小さな懐中電灯を持ち歩く人も。突然の停電のおそれもあるし、節電で街角が薄暗くなっている影響もあるのかもしれない。
お菓子など食べ物を備える人も少なくないようだ。ネット上には、「カロリーメイト」「ビスケット」「干しイモひと袋」という書き込みも見られる。
その他、「マスク」「緊急時の飲み物」「ラジオ」「常備薬」「地図」なども挙がっている。「歩きやすい靴を履くようになった」(21.6%)、「カバンをリュックサックに変えた」(7.8%)という人もいた。
また、夏場の節電による室温上昇が予想される中、今後購入予定の「暑さ対策グッズ」を尋ねたところ、「汗拭きシート」(33.3%)、「扇風機」(27.5%)、「高機能インナーウェア(下着)」(17.6%)、「冷却スプレー」(14.7%)を挙げた人が多数いた。
百貨店では男性用「おしゃれステテコ」の売り上げが昨年比2倍となるなど、震災の影響は意外なところにもあらわれている。将来「お菓子の常備とステテコ着用は、震災の名残」と言われる習慣として定着するかもしれない。