アラフォー、一児の母 いまさらながらiPadにハマる

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「もっと早く買っておけばよかったわ、って(笑)」

   真新しいiPadを片手に、アラフォー女子のA子さん。小学生の子どもを抱えながら、イベントや結婚式など司会を行う、ナレーターコンパニオンをしています。

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子どもの送迎のスキマ時間を有効に使える

   これまではガラケーを使っていたのですが、古くなったので買い替えを検討していました。

「自分や子どもの予定をガラケーのスケジュール帳で管理していたんですけど、細々したボタンを打つのが面倒で。よく打ち間違えるし(笑)。
それで、もう少し大きなものがいいと思って、電気店でスマートフォンを見比べていたら、店員さんが『いっそ、こちらはどうですか』って見せてくれたのがiPadだったの」

   もちろん、iPadのことは知っていたのですが、あくまで「電話」の買い替えだと考えていたので、候補からすっかり抜け落ちていたのだそうです。

   手に取って店員さんから説明を受けているうちに、だんだん「これしかない!」という気になっていったA子さん。

「家で旦那が1台しかないパソコンを使っている時でも、これなら好きな時にネットにつなげるでしょう。なにより便利なのは、子どもの習い事の時。車で送っていって、そのまま終わるまで待つことが多いんですが、その間にちょっとした原稿の手直しなんかの書き仕事や調べものができちゃう。
ラジオ番組のアシスタントもするんですけど、放送中に難しい時事用語やアーティスト名なんかも、パパッと検索して調べることもできるし、すごい助かってます」

通信費は2倍でも「効率的に稼ぐ」と前向き

   周囲のママ友や学生時代の友人には、まだ使ってない人が多いので、折を見て買った店の店員さんを訪ねて質問したり、仕事先にいる詳しい人に使い方や便利だったり評価の高いアプリを教えてもらったそうです。

   その甲斐あってか、まだ買ってから1か月ほどしか経たないのに、IT関係者かと見間違えるほどiPadに詳しく、使いこなしているA子さん。

   ところで、肝心の「電話」はどうしたのでしょう?

「ケータイは型落ちの安いヤツにして通話専用。デカイのと小さいのと2個持ちになって、カバンがちょっと重たくなったのがアラフォー女子には辛いっちゃ辛いけど、そんなの気にならないぐらい、世界が広がった感じ。
通信費用が2倍かかるぶん、効率的に仕事をやって稼ぐぞ、って前向きな気持ちにもなってます(笑)」

   ちょっと心を洗われました。

井上トシユキ


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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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