ケータイとiPhoneの2個持ちが「デフォルト」な人たち

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   仕事で一緒だった知人と、帰りの新幹線が同じになりました。

   乗車するなりケータイを取り出し、カチカチやりだす知人。

   何をやっているのかと訊ねてみると、ケータイゲームのコミュニティにアクセスしていました。

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「2ちゃんねらー」第一世代が中年に突入

「メチャメチャ盛り上がっていて、いま一番楽しい」と知人。

   仕事の空き時間や移動中はもとより、ヒマさえあればアクセスするそうです。

   何がそんなに楽しいのでしょう?

「ゲームの攻略法についての情報交換、新作や追加されたラインナップで試したゲームの感想から、ツイッターのつぶやきに近い一言レスまで、コミュニティに参加している人たちとのやりとり全部が楽しい。オフ会はもちろん、ゲーム中にワザと失敗したり、ワザと意地悪をしたりする、コミュニティの仲間内だけでわかるネタの仕掛け合いはすごく盛り上がる(笑)」

   ゲームをプレイしている最中もポータルサイトやSNSのコミュニティにアクセスできるよう、ケータイとiPhoneの2個持ちが「デフォルト」(初期値、当たり前)なのだとか。

   そう聞いて、すぐに思い出したのが、2002年のW杯サッカー日韓共催のときのこと。

   片方でテレビを見つつ、2ちゃんねるの実況板にレスを書き込むのが爆発的に流行していました。

   スレッドや板(カテゴリー)のなかでの馴れ合い、ネタの仕掛け合いも、2ちゃんねるでフツーに見られた光景です。

   それにしても「いつか来た道だな」としみじみ思わされたのは、この知人が40代だったからでした。

   あのころ、中高年の間でデジタルディバイドが問題になっていたのが、まるでウソのようですよ、ホントに。

井上トシユキ


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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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