新生フィナンシャルが全国の男性サラリーマン1000人を対象に、2010年4月に実施した調査によると、昼食一回あたりの平均金額は「500円」という結果に。これは過去10年間でもっとも安い金額だ。
定食屋やめて弁当に切り替え
昼食代の平均は、01年の「710円」をピークに毎年減少を続けていたものの、09年には2年前の水準に回復。しかし今年は、09年(590円)から一気に90円も減らしている。
年代別の平均額は、20代が540円と最も高く、30代は480円、40代は470円と年代が上がるにつれて抑制傾向に。また、未婚者の550円に対し、既婚者は460円。40代の既婚者は、かなり厳しく絞り込まれているようだ。
昨年比の減り幅では、20代が40円なのに対し、30代では120円に。600円から480円では、食べるメニューも大きく変わってしまっただろう。
また、1カ月の飲み代は、平均で1万2150円。昨年の1万7060円から5000円近く減っている。50代では1万8150円から9160円と、一気に半額に。1万円を割り込み、とても部下を引き連れておごる余裕もなくなった。
東京・港区に勤務する40代既婚の男性会社員は、今年4月からお小遣いを減らされた。そこで、これまでの定食屋通いをやめて、スーパーでの弁当購入に切り替えてみたという。
「いまの弁当は298円とか398円とか、驚くほど安いものがあるんですよ。カップの味噌汁を付けても500円以内で済む。正直、定食屋はカロリー高すぎるかなと思ってたので、健康のためにも切り替えて正解だったかなと思ってます」
外食していたころと比べて、1食あたり約200~300円の節約。これで2週間に1回の飲み代を捻出していると苦笑する。お小遣いの減額は悲しいが、工夫してデフレ時代を乗り切るのも、意外と楽しいのかもしれない。