「ワンセグでNHK受信料」は闇討ちだ

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   5月26日付けの東京新聞に、興味深い記事が掲載されていました。

   住居にテレビがない場合、ぜんぜん視聴しなくてもワンセグ機能がついているケータイを持っていたなら、NHKの受信料を払わなくてはいけないという内容です。

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ユーザーが機能選べる仕組みがないとおかしい

「ワンセグいらない」という人も多い
「ワンセグいらない」という人も多い

   記事によれば、現在流通しているケータイの8割にワンセグ機能が搭載されているが、テレビが住居にない人(=世帯。一人暮らしや単身赴任を含む)はNHKへの受信料の支払いが必要という告知は、端末の販売現場ではほとんどされていないそうです。

   これでは、言葉は悪いですが、「闇討ちに遭った」という気分になる人が出てくるのも仕方ないでしょう。

   では、ワンセグはどれほど視られているのでしょう?

   周囲の人たちに訊ねてみたところ、3分の2が「ほとんど」「あまり」視ないでした。

   3分の1は、ドラマなど視たい番組があるので、通勤途中に視たりすると言います。

   視ない人のなかで多かったのが、ゲームをしている人たち。もちろん、iPhoneユーザーは、ツイッターを含むウェブブラウジング派が圧倒的でした。

   これだけで、ケータイに付加されるワンセグの是非を論じるつもりは毛頭ありません。

   でも、将来的にはiPadなどのタブレットPCでも、ネット経由でテレビの視聴ができるようになるでしょう。

   無用の混乱を避けるためにも、住居にテレビがない場合は、ワンセグ付きケータイを持つとNHKの受信料が発生するという告知を徹底することが不可欠です。

   また、端末を買い換える際、ワンセグ機能を付けるかどうかユーザーが選べるような仕組みにしてほしいと思います。

井上トシユキ


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井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。東海テレビ「ぴーかんテレビ」金曜日コメンテーター。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社新書)、「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文藝春秋)など。
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