魔物か、救世主か。「毎日新聞変態ニュース」事件で世を震撼させた「J-CASTニュース」の正体は?――文春新書『ネットの炎上力』は、J-CASTニュース発行人の蜷川真夫が、ニュースサイトの立ち上げと成長の過程で目にしたことがらを、メディアの将来展望と絡めて書いた本だ。
10年5月16日までPDFデータを公開中
無料ダウンロードができるのは、8章のうち第5章「『炎上メディア』の汚名と名誉」の34頁分。従来のマスコミとは異なるJ-CASTニュースの「1.5次情報」「ミドルメディア」というコンセプトについて、実際の記事やコメントを取り上げながら分析している。
このほか本書では、ネットニュースのビジネスモデルや、Yahoo!やgoogleなどのポータルサイトとの関係、新聞・雑誌を含むメディアの将来展望、「街ネタ」に対する思いなどについても語っている。
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『ネットの炎上力』 目次
1.J-CASTニュースの誕生
インターネットメディアの影響/新聞とインターネット/テレビとインターネット/ホリエモンと三木谷氏/ブロードバンド化の流れ/J-CASTニュースのスタート/インターネット広告の仕組み/連動型広告/J-CASTニュースのコンテンツ/技術特許の機能/プッシュ型とプル型
2.毎日新聞「変態記事事件」の衝撃
武豊騎手のコメント誤報事件/「小さな世論」の形成過程/記事の賞味期限/投稿先によるコメントの違い/情報リーダー/佳子様のプライベート写真/毎日新聞「変態記事」事件/草の根の広がり方/ネットを基盤とした「世論」
3.ヤフーvs.グーグル 日本決戦
「ヤフーニュース」のビジネスモデル/「グーグルニュース」の編集方針/それぞれの差異/男の子牧場と変態記事/ネット世論
4.1000万クリックでビジネス成立
J-CASTニュースの経営/SEO対策/増殖の経緯/「くまぇり」と「きっこ」/何かのニュース
5.「炎上メディア」の汚名と名誉 ※PDFデータ公開中
1.5次情報のコンセプト/炎上メディア/読者急増の仕組み/リア・ディゾンの局部?/サイトからサイト、ブログからブログへ/デジタルコンテンツ/オナニーマラソン/匿名性/ミドルメディアの役割/ミニコミとブログ
6.市民記者「オーマイニュース」の失敗
オリジナルコンテンツ/ネット右翼/市民記者
7.政権交代とネットニュース
記者会見のオープン化/自民党の会見/記者クラブの存在/新聞記者時代/雑誌編集者時代/ネットの世界へ
8.ネットvs.新聞 最終戦争
新聞とテレビの現在/百貨店と専門店街/読者との距離/新聞の未来/米国の現状/新しいメディアのモデル/ネットメディアの未来