働かなくても一定所得を保障する「ベーシックインカム」が話題に上るなど、若い人たちから「全員が働かなくてもいい世の中になっているんじゃないか」という声が聞かれます。Q&Aサイトの「教えて!goo」にも、同じようなことを考える人からの相談が掲載されました。
「本当はもう働きたくないのですが・・・」
仕事に飽きっぽく他人と関わるのも嫌
質問者のnyoronyoro17さんは、36歳。これまで5つの会社で働き、いまは6社目を探して毎日ハローワークに通っています。2社目で9年間勤めたほかは、1社あたり半年から1年、短いところでは2か月ほどしか続きませんでした。
辞めた理由は、会社が超ブラック企業だったり、人間関係がストレスだったり。最後の会社は、仕事にあきあきして辞めました。この不況と年齢、職歴で、新しい仕事はなかなか見つかりませんが、求職活動をしながら、「もし決まったとしても、またすぐに辞めてしまうだろう」と考えています。
長続きしない理由は、「仕事に慣れると飽きてやりたくなくなる」「人間関係が嫌になる」の2つであると自覚しています。仕事中も、必要以上のことは言われるまでやらず、いかに楽をするか、いかにサボるかばかり考えています。
とはいえ、働かなくては生きていけないのが現状。そこで、Q&Aサイトに正直な気持ちを投げかけてみました。
「給料は少なくてもいいので、楽で休みがきちんと取れて長く続けやすい仕事ってないでしょうか?」
ネット上には、ときに辛らつな言葉が飛び交いますが、この相談に対しては、なぜか穏やかな回答が続いています。
実は「働かなくても済む方法」が存在した
「メガネ屋は楽ですよ!給料安いですけど。私もかなりのサボリマンですが、なんとかやってけてます」(mittiriさん)
「そんなあなたには派遣か内職をオススメ。時間きっかり最低限の仕事をすれば、生きていけるくらいのお金はもらえると思いますよ」(umanaminushiさん)
「正社員だと、ちょっと難しいかも。短期のバイトを色々やってみてはどうですか?」(azul-bさん)
「子供たちと関わる仕事に興味ありませんか?」(tomomickey0214さん)
どんな仕事にも苦労があるはずですが、それぞれ自分の体験に基づいて親身にアドバイスしています。ただ、会社勤めに必ず通らなければならないのが、採用面接。はてなの匿名ダイアリーには、会社の面接官による「一次面接で落とされる人の特徴」のまとめが掲載されています。
「いろんな人がいるけど、共通していることが一つあった。面接しているうちに『あ、この人、うちに居つかない!』って、ピーンって来るんだよね。・・・『自分は自分の意思で社会に参加するんだ』『この会社に入って自分の居場所を作るんだ』って事を、もうちょっと意識してみたらどうかな?」
なかなか参考になる意見ですが、残念ながら、この条件をいまの質問者さんがクリアすることは難しそうです。それでは、どこで働くこともできず、生きていくことも出来ないのでしょうか?
「働かない方法もありますよ。タイに行くんです。南国の人はあなた同様、働いていません。物価安いから暮らしやすいんですよ。ちょっと働けばいい」(simeri_xxさん)
本当はもう働きたくないという本音に答えられるのは、こういうアドバイスしかないのかもしれませんが・・・。南国の人は働いていないって、ホントなのでしょうか?