2009年も残すところ1か月あまり。「今年の『新語・流行語大賞』を予想してください!」――ライブドアブログの利用者をはじめとするネットユーザーに、「新語・流行語大賞2009」の候補語60個から大賞を予想してもらったところ、120件以上の投稿があった。本家の大賞発表(12月1日)を前に、一足先に投稿結果を集計してみよう。
実質1位? 「友愛」が票を集める波乱
1位は「トゥース!」(14票)。お笑いコンビ・オードリーの春日俊彰が、右手の人差し指を立てて発する決まり文句だ。使い勝手のよさから、中高生の間であいさつや返事の代わりに流行した。もっとも、元はアメフトで集合をかけるときの合図であって、春日のオリジナルではないらしい。
2位は「政権交代」(13票)。民主党の圧勝は予想以上だった。驚いたのは、候補語にない「友愛」を挙げた人が10人もいたことだ。それだけインパクトが強かったということだが、もし候補語に入っていれば1位の可能性もあったのではないか。
3位は「新型インフルエンザ」(9票)。当初は毒性が高く、死者が続出するといった見方も広がり、薬局でマスクが品切れになったりした。海外からのウイルス持ち込みを防ぐ「水際作戦」も大掛かりに行われたが、いまではだいぶ落ち着きをみせている。
4位は「婚活」(8票)。就職活動にならった「結婚活動」の略で、結婚相談所が繁盛した。一方で「結婚サギ」や「婚活殺人」の存在が報道されたり、給与カットで結婚を取りやめたカップルも現れたりして、ネット上には「俺たちにどうしろというのか!」という怒りの声も見られた。
「裸で何が悪い」「2番じゃだめなんですか?」を推す声も
5位は「草食系男子」(6票)。女性に優しいが恋愛には消極的で、自動車などの「顕示的消費」に興味を示さない男性のこと。不景気の中、恋愛や結婚から降りてしまえば落ち着いた生活ができると考えるのも分かる気がする。
このほか、米国オバマ大統領の「チェンジ!」や、酒井法子・押尾学の覚せい剤事件(「のり塩事件」)、「エコカー減税」などにも票が入った。また、候補語以外でも投票された言葉があった。
「今年は断然『裸で何が悪い』か『シンゴー!シンゴー!』、もしくは鳩山総理の『恵まれた家庭に育ったので…』しかないでしょう」(もみあげ日和)
確かに今年は、SMAP・草なぎ剛さんのそんな事件もあった。ただ、芸能界のしがらみもあって、受賞することはないだろう。
「(加藤清史郎君の)『わしはこんなところに来とうはなかった』っていうセリフ!(大河ドラマ『天地人』を放送した)NHKに問い合わせが殺到したほど」(流水的日々虹色変化のお届け便)
この言葉は、会社の忘年会でモノマネを強要されたときに使ってみたら。大人がやってもウケないか。
「蓮舫さんの仕分けの時の言葉『2番じゃだめなんですか?』。ツボでした。どんな競争でも競技でも1位目指しても2位にしかなれないことだってあるし、予選落ちってことだってあるのに」(どっちから読んでも「ほしのしほ」)
これも、頑張ったのに仕事で1番になれなかったとき、心の中でつぶやいてみたい言葉だ。口に出して言うのは、ちょっとお勧めできない。