「お前なんて役立たずだ!」
と公衆の面前でケンカを売られようものなら、誰しも気分はよろしくないものですし、反論の一つや二つでもしたくなるのが人間の常です。さすがにいい大人になると、そんな言い方をされることは、あまりありませんが。
ところが、昨年の夏、私はそのような体験をしました。「ライフネット生命は役にも立たない」というタイトルのブログ記事が書かれ、ネット上で話題になったのです。
「我が子」への批判記事にどう反論するか、じっくり考えた
「ライフネット生命が別に安くないし、役にも立たない件について」と題された反論記事はネットで大きな反響を呼び、100件以上のはてなブックマークがついた
ライフネット生命は、社長の出口と一緒に2年がかりで設立の準備を進め、去年営業を始めたばかりの会社。自分がゼロから作った会社というのは、自分のアイデンティティーそのもの、ないし自分の子どものようなものであり、それを面と向かって「役立たず」と言われることは、顔面パンチを食らったような気分でした。
一個人のブログなので目くじら立てるべきではないのかも知れませんが、戦後初の独立系生命保険会社として、我々がネット上でちょっと話題になっていたこともあり、瞬く間に400近いはてなブックマークを集めました。
生命保険会社の副社長という立場上、ポーカーフェイスで平静を装いつつも、どのように反撃をしようか、じっくり考えていました。
結果的には、7か月経過した頃に自分のブログに反論記事を書いたのですが、その過程で、「ネット時代のケンカのやり方」ということについて考えさせられました。このことはブログで一度触れたことがありますが、ブログだけでなく、メールでのやり取りにも適用できそうなので、改めてポイントをまとめてみたいと思います。