「見ました?WBC決勝戦」 仕事しないでワンセグ熱中

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   大いに盛り上がったワールドベースボールクラシック決勝戦。普段はあまり野球を見ないという人も、今回ばかりは見入ってしまったようです。

   もちろん、平日で仕事がある人も見ていました。そう、ワンセグです。

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クライアントと一緒にガッツポーズ

   ある大手メーカーの営業マンAさんは、クライアントと一緒に観戦したそうです。

「当日、13時のアポイントがあって先方に出向きました。ほどなく用件が終わり、何気なくWBCの話になったんです。ワンセグでも見れるって話になって、つけてみたらやってて、しかもちょうど9回の攻防(笑)」

音声を絞りに絞り、小声で話しながら見ていたら同点。こうなると、もう止められません。

「10回はさすがに熱くなりましたよ。イチローのヒットで声を出さずに互いにガッツポーズ、試合に勝って声を出さずに口だけで『やった、やった』ってしながら握手(笑)。おかげでクライアントとの親密度が増したような気がします(笑)」

   関西のビジネス街では、こんな話も。

「テレビのある定食屋へ早めに出かけたら、すでに大行列。いつも混んだことないのに(笑)。しかも、つくるのも運ぶのも食べるのも、WBC見ながらやから遅い遅い(笑)」

しかたなく、手早く食べられる店に向かうと、全員がケータイ片手にワンセグを見ながら食べていたとか。

井上トシユキ
1964年、京都市出身。同志社大学文学部卒業(1989)。会社員を経て、1998年よりジャーナリスト、ライター。TBSラジオ「アクセス」 毎週木曜担当。著書は「カネと野望のインターネット10年史 IT革命の裏を紐解く」(扶桑社刊)「2ちゃんねる宣言 挑発するメディア」(文芸春秋社 刊)など。
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