「夫は仕事しなくてもいい」と考える女性はゼロ!?

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   人材派遣サービスのパソナグループは2009年2月17日、20代を中心にした若者の「結婚観」に関する調査結果を発表した。結婚相手に求める年収については「こだわらない」と考えている人が多かったが、相手の仕事に求めるものは男女間で大きな違いがあることが明らかになった。

   調査は08年10月1日から15日にかけて、同社が運営するフリーター支援サイト「F-navi」と東京・下北沢の街頭で実施。10代後半から30代前半までの男女183人がアンケートに答えた結果を集計した。

結婚相手に求める「年収」男女間で格差

   結婚相手に求める年収については、男女ともに「こだわらない」が1位となった。しかし、その比率には差がある。男性では「こだわらない」とした人が60.6%と過半数にのぼったが、女性は19.6%と男性の3分の1にすぎなかった。女性のほうが、相手の年収にこだわっており、希望金額も高いという傾向が分かった。

   また「結婚相手の仕事に求めるもの」という質問(複数回答可)でも、男女の違いが現れた。男性では、「その人のしたい仕事である」(19.5%)、「休みをとりやすい」(14.3%)、「残業が少ない」(9.1%)といった収入アップとは関係ない項目が上位に入った。

   これに対して、女性は「収入が安定している」(17.5%)、「正社員である」(12.3%)、「社会保険や福利厚生がしっかりしている」(10.9%)という経済的な側面に関する希望が1位~3位を占めた。また、「仕事をしていなくてもよい」と答えた男性が6.5%いたのに対して、女性は1人もいなかった。

   調査結果について、パソナグループは「女性の生活防衛意識の高さがあらわれている」としているが、「男は仕事で、女は家庭」という伝統的な価値観をもっている若者がまだまだ多いことが明らかになったといえるだろう。

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