「どこ」というのは伏せますが、ある中央官庁の人と話したときのことです。
「役所の仕事や残業には、意外と待ち時間が多いんですよ。特に国会期間中や役所のトップの会見があるときなど、担当となる部署はもちろん、関係がありそうな部署の人間も待機を命じられるんです」
「待ち時間」の息抜きにネット閲覧
国会での議員の質問は、2日前までに通告されるよう取り決めがあるそうです。限られた会期中に効率良く審議をする、質問への言い逃れをさせない、という理由があるのだとか。
ところが、前日の夜半や土日に通告してくるケースも普通にあるといいます。
「そうなると、質問内容がわかるまで残って待たなければなりません。また、質問に対する答弁を作成した後もそのチェックがありますから、OKが出るまでまたもや待つことになります」
待ち時間とはいえ、資料の作成などの指示がいつくるかわからないため、席を外すわけにもいきません。
「食事は弁当で済ませ、いつくるとも知れない仕事の指示を待つ間、勉強をしたりもしますが、どんな質問がくるか予想もできず、本当に何もできない時もあるんです。そうした時間には、息抜きとしてネットの閲覧をする人がやはり多いですね」
昨年、問題となったウィキペディアへの書き込みも、こうした待ち時間に行われたのではないか、と推測しているそうです。