こんにちは、社会保険労務士の田北百樹子(たきたゆきこ)です。最近の会社では、過保護に育てられて自立心に乏しいくせに、なぜか自信過剰な若手社員が増えています。私は、そんな社員を砂糖の甘さに例えた「シュガー社員」と名付けました。この連載コラムでは、「シュガー社員」のタイプ別の特徴と対処法を、実際にあった事例を交えて解説します。
砂糖のように甘くて、会社を溶かしてしまう「シュガー社員」
私は札幌市で社会保険労務士事務所を開き、企業の人事労務のサポートなどをしています。ある日、顧問先の社長から、こんな相談を受けました。
「最近の若いもんには参りますよ。見習いのうちから生意気に“労働条件に納得がいかない”って。しかも、親まで顔を突っ込んでくるんですよ」
どんなクレームですかと聞くと
「母親がね、“うちの子に車で営業させているらしいけど、事故を起こすからやめて欲しい”って」
わが耳を疑いましたが、これは実話です。こんな過保護な甘ちゃん社員から受ける印象を、砂糖の甘さになぞらえたのが“シュガー社員”という造語です。