ジカ熱「輸血」で感染例 6日後に陽性反応

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   ジカウイルス感染症(ジカ熱)について、輸血がウイルスの感染源の1つになっていたことが確認された。

   ブラジルなどの研究チームが2016年8月17日付けで、米医学誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」の電子版に記事として発表した。

輸血後に発疹、ひざの痛みを訴える

   記事によると、輸血を受けたのは骨髄線維症候群を患う54歳の女性と、急性脊髄性白血病を患う14歳の女性。同じ人物から提供された血小板を2人に提供した。

   輸血後、2人が発疹や眼の痛み、ひざの痛みを訴えたため、検査するとジカウイルスが確認された。輸血前はどちらも陰性だったが、54歳の女性は輸血後6日で、14歳の女性は輸血後23日から51日で陽性反応が出た。遺伝子の一致によって、感染源を輸血と判断したという。

   なお、日本赤十字社は16年7月1日、海外から帰国後4週間経過していない人や、ジカ熱と診断され、完治後1か月経っていない人からの輸血を受け付けないと発表している。

   ジカ熱の「輸血感染」をめぐってはこれ以前にもブラジルで、感染者から輸血を受けた2人の男性が感染したとロイター通信などが報じている。

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