いつまでもトイレの空気中にウイルスが漂う
これらの結果を総合すると、トイレ内にまき散らされたウイルスの量は、ジェット式ドライヤーは温風式ドライヤーの約20倍、ハンドタオルの約190倍以上になる。また、送風から15分経過しても空気中に残るウイルスの量は、ジェット式ドライヤーは温風式ドライヤーの約50倍、ハンドタオルの約100倍になることがわかった。長い時間ウイルスが空気中に漂っているわけだ。
研究チームのパトリック・キミット博士は「ウイルスは、細菌と違い空気中に存在している時でも感染力を保ち、わずかの量でも感染症を引き起こしますから、今回の結果は問題です。医療現場や食品を扱う施設ではトイレの衛生に十分注意をしてほしい」と警告している。