森永製菓の「おっとっと」は、発売以来30年以上人気を誇るロングセラーのスナック菓子だ。オリジナルは「うすしお」味だが、最近になってこれがアイスクリームとして再現された。しかも、味が「瓜二つ」、つまりアイスなのに塩味だという。
インターネット上では、スナック菓子の味の「再現度」が高いと大評判。編集部で早速食べてみた。
「口の中に残る風味まで、おっとっとそのもの」「再現度はすごいけど...」
1981年発売の「おっとっと」は、イカ、マグロ、ヒトデなどを模した一口サイズのスナック菓子で、クジラのマスコットキャラクターが印象的。青のり味、チーズ味などフレーバーも多種類出されてきたが、すべてスナック菓子だ。
ところが2016年5月31日、アイスになって登場した。パッケージデザインは「おっとっと」とほぼ同じだが、「うすしお味のミルクアイス」と書かれている。期間・数量限定という。
スナック菓子がアイスに大変身――。ネット上では発売当日から、実際に食べた感想が続々と寄せられた。注目すべきは味の「再現度」。「おっとっとアイスやばい めっちゃおっとっと」といった驚きの声が相次いでいる。一方で、「次はないかな・・・」「うん、ネタな味(笑)」などと、若干「ビミョー」な感想も。
J-CASTヘルスケア編集部でも購入した。20代男性記者に食べてもらうと、苦笑しながら「口の中に残る風味まで、おっとっとそのもの。追ってミルクアイスっぽい味も出てくるのがニクい」と言いつつ「1個は食べきれませんね」と返された。20代女性記者にも試食してもらったが、「再現度はすごいけど...どちらかと言えば美味しくない」とそっけない。
ちなみに筆者は気に入った。確かにアイスにするには、スナック菓子独特の塩気が効いていてクセが強い気がする。だが、ミルクの甘さと絡み合うと「あまじょっぱさ」が出てきて、これもアリだなと思わせた。
スナック菓子の味をアイスに再現した秘密を知りたい。16年6月1日、J-CASTヘルスケア編集部は森永製菓に問い合わせた。担当者は「SNSでも『珍しい』という声が出て、食べていただけているのはありがたい」と話したが、味の秘密に迫る話は明かされなかった。
販売しているファミリーマートの商品情報サイトを見ると「おっとっとと同じポテトフレーバーとシーズニングを使用し、おっとっとの味わいをそのまま再現しました」と書かれている。原材料には「チキンパウダー」「オニオンエキスパウダー」といった、スナック版「おっとっと」と共通のものが見られる。一般的なミルクアイスには見られないものだけに、アイス製造では型破りとも思える素材へのこだわりが開発上の鍵となっているのかもしれない。