ピッティ宮殿 vs 慈光院
『 ピッティ宮殿 』 (15世紀)
フィレンツェ Wikimedia Commons
三溪園 『 春草廬 』 (桃山時代)横浜 J-CAST
板絵・壁画が壁を埋めつくすピッティ宮殿。いっぽう、「無」の空間に一輪の花がアクセントとなる茶室。
この違いは、饒舌な主張の文化と、 《行間》で伝えようとする文化の違いのようでもあります。
ルネサンス様式の宮殿で、フィレンツェの銀行家ルカ・ピッティが建造を始め、
16世紀にフィレンツェ大公コジモ1世が買収。
現在は、パラティーナ美術館をはじめ、複数の美術館を併設。
広大なボーボーリ庭園もみどころ。
桃山時代の建築といわれる、重要文化財。春草廬は茶室内に九つの窓があることから、かつて"九窓亭"と呼ばれていた。三畳台目(さんじょうだいめ)の小間茶室は、織田有楽斎の作品と伝えられている。