住宅メーカーの「リガード」(東京都国分寺市)が実施する"疑似家族付き"住宅見学会が、SNS上で話題となっている。
妻、娘の3人で一家だんらんを過ごす企画で、同社は「暮らしを実現するための手段として、住宅を提供しているという私たちの考え方を知ってほしい」と呼びかける。
「ついにここまで来たか」
リガードは2019年11月17日、疑似家族と暮らす体験ができる住宅見学会を国分寺市で行う。
「"今家族を持たない人に、家族と暮らす幸せを感じてもらう"リアルなバーチャルサービス」と銘打ち、妻、娘役の演者とモデルハウスで交流する。
具体的な体験は次の通りだ。来場者はホームパーティーで使う紙皿の買い出しから戻ってきた場面からスタート。玄関を開けると、妻役の女優・早織さん(31)と7歳の娘が「おかえりなさい」と出迎え、リビングに移動。クラッカーにトマトを乗せるなどパーティーの準備を進め、途中にはテラスで妻とビールを飲みながら休憩する。
時間は20分ほど。演出は京都市を拠点とする劇団「ヨーロッパ企画」の諏訪雅さんが手掛け、アドリブにも対応できるよう稽古を重ねたという。
企画が公開されると、ツイッター上で反響を呼び、「ついにここまで来たか」「企画はおもしろいけど昭和感‥」とさまざまな声が寄せられている。
体験した男性の感想は?
リガードの担当者は8日、J-CASTニュースの取材に対し、企画の狙いを「暮らしを実現するための手段として、住宅を提供しているという私たちの考え方を知ってほしい」と話す。
実際に体験した同社の独身男性(29)に感想を聞くと、「最初は戸惑いはあったものの、だんだんと『ちょっと、いいな』と(笑)終わりがけに一抹の寂しさみたいなものを感じました」と満足げ。家族がいる幸せを実感したそうだ。
11月4~12日の期間、専用サイトで募集をし、現時点で7人の応募がきている。反響があれば今後の実施も検討するとした。