動画配信サービス「YouTube（ユーチューブ）」で人気を誇るクリエイターやアーティスト、ファンが集う「YouTube FanFest」が幕張メッセ（千葉市美浜区）で開かれ、2018年12月12日には2018年の動画を振り返るYouTube Rewind企画として、国内トップトレンド動画ランキング（音楽除く）が発表された。
YouTube FanFestは2013年以降、アジアを中心に11か国で開催されている。ランキングでは、トップ10のうち1、3、5、9位がFischer's（フィッシャーズ）、2、4、6、10位がHikakinTV（ヒカキンさん）、7位がボンボンTV、8位が水溜りボンドの動画となった。
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喜びをあらわにするフィッシャーズのンダホさん（ツイッターより） -
2018年国内トップトレンド動画ランキング（YouTube Japan 公式チャンネルより） -
2017年国内トップトレンド動画ランキング（YouTube Japan 公式チャンネルより） -
2016年国内トップトレンド動画ランキング（YouTube Japan 公式チャンネルより） -
2015年国内トップトレンド動画ランキング（YouTube Japan 公式チャンネルより） -
2014年国内トップトレンド動画ランキング（YouTube Japan 公式チャンネルより） -
2013年国内トップトレンド動画ランキング（YouTube Japan 公式チャンネルより）
2016年～2018年はUUUMが強い
選定基準は再生回数のほかに、共有、コメント、評価、派生動画の数など。トップ10に入った4組はいずれも「UUUM（ウーム）」所属で、Fischer'sとHikakinTVの動画はそれぞれ4本ランキング入りした。
2018年のトップ10を制覇したUUUMだが、これまでのランキングはどうだったのだろうか。
2017年は、1位が「【TDC】バブリーダンス 登美丘高校ダンス部 Tomioka Dance Club」。メディアでも大きく取り上げられ、紅白歌合戦にも出場した「バブリーダンス」の影響力が伺い知れるが、それ以外はUUUM所属のYouTuberで、TOP10のうち6本がFischer's、2本がHikakinTV、1本が「釣りよかでしょう。」の動画だった。
2016年は、1位に「君の名は。予告」（東宝MOVIEチャンネル）、4位には「君の名は。予告2」がランクイン。UUUM所属のはじめしゃちょーさんの動画が4本入っており、うち3本はリスナーの質問に答える「質問コーナー」だ。この年は10本中6本がUUUM所属クリエイターの動画で、東宝MOVIEチャンネルが2本、NHKとモンストアニメ公式がそれぞれ1本だった。
2016年～18年はUUUM所属クリエイターの活躍が目覚ましい。しかし2015年以前は少し様相が異なるようだ。
2015年は「踊ってみたんすけれども」が多数ランクイン
2015年の1位は「『本能寺の変』 踊る授業シリーズ 【踊ってみたんすけれども】 エグスプロージョン」（エグスプロージョン チャンネル）だ。同チャンネルは5本ランクインしており、いずれも「踊ってみたんすけれども」シリーズ。2位はお笑いコンビのオリエンタルラジオが「ラッスンゴレライ」でおなじみのリズムネタ（元ネタは8.6秒バズーカー）を再現したものだった。「踊ってみた」系の動画が評価された年だったようだ。エグスプロージョンとオリエンタルラジオは、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。UUUM所属クリエイターの動画ははじめしゃちょーが3本、HikakinTVが1本だった。
2014年は1位が「【完全版】神田沙也加 『アナと雪の女王』生歌『生まれてはじめて』を熱唱！」（maidigitv）、7位が「アナと雪の女王『とびら開けて』＜日本語＞ Love is an Open Door 口パク」（Saki Ebisu）と、「アナと雪の女王」に関連する動画が2本ランクインした。また、Kanna・Akira・Asahiちゃん3姉妹と末っ子のgintaくんが知育菓子やおもちゃを紹介する「Kan & Aki's CHANNELかんあきチャンネル」が4本、トップ10入りした。
2013年の1位は「恋するフォーチュンクッキー STAFF Ver.」（AKB48[公式]）、5位には「恋するフォーチュンクッキー サマンサタバサグループ STAFF ver.」がランクインし、同ナンバーの人気の高さが伺える。このほか「Kan & Aki's CHANNELかんあきチャンネル」の動画が2位、4位、7位に3本ランクインしている。
UUUMは2013年設立だが、13年～14年には所属クリエイターがランクインせず、15年からトップ10入りするようになったようだ。また13年～17年はその年の流行を取り入れているのに対し、18年はクリエイターによるオリジナル動画で占められたのが特徴的といえる。
2018年国内トップトレンド動画ランキング（音楽除く）（再生回数は12月13日正午時点、千の位は四捨五入）
1位：英語禁止ボウリングがおもしろすぎて全然集中できない件www/ Fischer's 1796万回
2位：【もはや鏡】アルミホイル2日間ハンマーで叩いたら超ピカピカの鉄球出来たw【ボール】/ HikakinTV 1386万回
3位：絶対に笑ってはいけない８年前のシルクロード/ Fischer's 1387万回
4位：【ご報告】家族が増えました！猫飼います！【ヒカキンTV】【ねこ cat】/ HikakinTV 1309万回
5位：【水分禁止】大量のきなこ棒でやめれま10やったら素直にお喋り出来ないｗｗｗ/ Fischer's 1413万回
6位：【超巨大】アルミホイル250mハンマーで叩きまくったらピカピカ巨大鉄球出来たwww【アルミホイル玉】【ボール】/ HikakinTV 1277万回
7位：【MV】ボンボンドリーム♪ミュージックビデオ【ボンボンTVオリジナルテーマソング】/ボンボンTV 1321万回
8位：相方が逮捕されたドッキリがヤバい展開になったww/水溜りボンド 1016万回
9位：細かすぎるモノマネ100連発できるまで終われま100！！/Fischer's 1150万回
10位：【大食い】超高級イチゴタワー全部食べれるまで帰れません！【1粒400円】/ HikakinTV 1102万回