100円ショップ「Seria(セリア・本社 岐阜県大垣市)」で発売されたカレンダーがツイッター上で話題となっている。
「A3壁掛けカレンダー キュン彼」(2019年版)という商品で、イラストの「イケメン」が続々と登場し、甘い台詞を披露している。
イラスト男性が「良い女がいると思ったら 君だった」
2018年8月に入って販売が始まり、20日ごろから購入者がツイッターに商品の画像を投稿しだした。多いもので、29日夕までに「リツイート」が約4万7000件、「いいね」は約10万件を記録している。
記者が実際に商品を購入し、確認してみた。
ある月では、40、50代風のダンディズム溢れるイラスト男性がグラス片手にバーカウンターに座っており、
「良い女がいると思ったら 君だった」
とのセリフが文字で書かれている。
ほかにも、職場で先輩と思われる男性が「よく頑張ったな」と缶コーヒーを片手にしゃべりかけてくる、イルミネーションに輝くクリスマスツリーの前で垂れ目気味のキュートな男性が「来年も 一緒に見よう」と話すシチュエーションなど、女性が「キュン」とするような、場面が採用されている。
「ドキドキしたい女性をターゲットに、今回初めて企画」
J-CASTニュース編集部は29日、Seriaの担当者に取材を行った。
そもそも何故、この商品が企画されたのか。
「カレンダーに関してはアニマルやフラワーなど、毎年似たようなデザインの商品開発を行っていたため、『新たなテイストで商品化をしてみたい』というところから企画を進めました」
中年の男性から、男子高校生らしき若者まで様々な「イケメン」が登場する。どの層がターゲットなのかを聞くと、
「少女漫画や、乙女ゲームが好きなドキドキしたい女性をターゲットに、今回初めて企画しました。特に年齢層などは決めておりません」
とのこと。
かなりクセの強い内容だが、関係者内で反発などはなかったのだろうか。
「初めての試みでしたので不安要素もたくさんありました。特にバイヤーである私は男性のため、反対というよりも理解できない部分はありました。最終的にはメーカー様の熱意により、商品化に至った次第です」
並々ならぬ熱量で作られたようだ。
ツイッター上でかなりの反響を呼んでいることについては、こうコメントしている。
「SNSの反響をある程度想定して作成した企画ですが、ここまで反響があるとは思いませんでした。非常にうれしく思っております」
ツイッターで反響を呼ぶ中で、このセリフやイラストは誰が考えたのかという話も出てきた。これについては、
「共同開発しているメーカー様の女性が中心になって台詞を考えていただきました。イラストに関してもメーカー様のデザイナーが手掛けております」
と回答した。
カレンダーについては今後増刷の予定もあるという。また、今後の展開について、
「今後はカレンダー以外の商品企画も検討していきたいと思っています」
とコメントした。
(J-CASTニュース編集部 大山雄也)