双葉社の月刊誌「まんがタウン」編集部が2018年4月12日、名前が酷似した海賊版サイトの存在がインターネット上で注目を集めたことを受けて、ツイッターで「念のため」の注意喚起を行った。
編集部のツイートは、まんがタウンについて「双葉社が発行しております」「20年近くの歴史があります」との説明を重ねたもの。こうした投稿に込めた思いについて、J-CASTニュースが同誌編集長に聞いた。
「漫画村」アクセス障害がきっかけで...
海賊版サイト「漫画村」は4月11日から、ページ内の違法コンテンツにアクセスできない状態が続いている。そうした中で、インターネット上ではある海賊版サイトが注目を集めている。
それが、月刊誌「まんがタウン」と名前が良く似た海賊版サイトだ。少なくとも17年秋頃から存在していたサイトだが、漫画村のアクセス障害を受けて、一部ユーザーの間で「代替サイト」として突如話題になったのだ。
こうした状況に反応したのが、双葉社の「まんがタウン」編集部だった。18年4月12日夕に更新したツイッターに、
「念のため。『まんがタウン』は『新クレヨンしんちゃん』(国民的人気キャラ)や『鎌倉ものがたり』(映画DESTINYの原作)が掲載されている、月刊のファミリー4コマまんが誌です。双葉社が発行しております」
と投稿したのだ。その上で、「創刊2000年で、20年近くの歴史があります。どうぞよろしくお願いいたします...! 」とも訴えている。
こうした編集部のツイートを受けて、投稿のリプライ(返信)欄などには「『念のため』情報、おおいに発信してください」「双葉社は、もっと怒っていいと思う」といった好意的な反応が寄せられた。
編集長「混同されてはたまりません」
今回の投稿を寄せた意図について、「まんがタウン」の編集長は4月13日のJ-CASTニュースの取材に対し、
「海賊版サイトと混同されてはたまりません。万が一、誤解をするような人が出ても困りますので、念のための注意喚起でツイートしました。当然ですが、『まんがタウン』の本家はこちらですから」
と話す。
ただ、編集長は「海賊版サイトの存在を広めることは本意ではないので、ツイートの内容には気をつけました」とも。海賊版サイトの存在に言及しないよう、投稿の文面は配慮したという。
なお、雑誌名と酷似した海賊版サイトの存在について編集長は、「作家の方から連絡を受けたこともあり、以前から把握はしていました」と説明。対応については、「他の出版社とも協力しながら、さまざまな形で対策を進めています」としていた。